1：隣人 ページ16
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社会人として早2年
新しい生活にもようやく慣れ始めた
しかし初めての一人暮らしは想像以上に孤独で
思い描いていたものとはかけ離れていた
始めの頃は実家から１人になった事が
すごい大人の階段を登った気がしたし
新鮮な生活にウキウキした毎日だった
しかし家に帰れば「お帰り」も「お休み」も言う相手がおらず
勿論、一人でご飯を食べてテレビを見て
誰と会話をする訳でもない
実家の頃は当たり前にしていた会話が
今になってどれだけ大切な事かを
一人暮らしを始める事により痛感させられ
それと同時に親の有難味も同じように感じた
A「ただいま…って言っても…誰もいないんだけど…」
仕事を終えていつものように独り言を言いながら
家に入りシャワーを浴びて夕飯を食べる
特に面白い番組もなく早めに布団に入る
翌日は、休みだったけれど特にこれと言った予定もなかった
特に予定もないから遅くまで寝ていよう
そんな事を思っていたのに
私は普段通りの時間に目が覚めた
…と言うよりは起こされた
― ピンポーンッ！！
A「…？」
時計を見ると8時を回った所
こんな朝早くに一体誰…？
居留守を使おうと一回は無視したのに
玄関のチャイムは再び鳴った
― ピンポーンッ！！
A「…もうなんだよ」
ゆっくりと布団から起きて
玄関に向かうその途中でもチャイムは鳴り続けた
ガチャ…
A「…はい？」
「はじめまして！！」
A「…ッ」
ドアを開けると目の前には上下黒で統一され
細身のパンツにはシルバーのチェーンが下がってて
金髪でイカにもチャラい男性が立っていた
A「あ、あの…何か？」
JJ「隣に越して来たジェジュンと言います！！宜しく！！それとこれ！！」
ジェジュンと言う男性は徐に手に持っていた物を差し出す
私は目を擦りながら差し出された物を受け取る
JJ「隣の人がこんなに可愛い子で良かった！！もしかして寝起き？」
A「…；」
慣れ慣れしく話すジェジュン
すごい人懐っこい人なんだな…
でも朝からそのテンションはちょっとキツイ…；
JJ「向かい側のおばさんなんか俺の事見てすごい顔してたんだよ〜！！」
A「…はぁ……？」
JJ「なんかあったらお互い助け合おうね！！」
謎の男性はそういうと去って行った
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作者名：Nono
| 作成日時：2016年1月14日 18時
