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家の側までやって来ると

人影が見えて思わず私は

ジョングク先輩の手を離してしまった









『Aちゃん?』



「…っ」









家の前にいたのは元彼だった

私達に気が付くと大きく目を見開いた









「本当に付き合ってたのかよ…」



「…だ、だったら何?」



「話したい事がある」



「…っ」









元彼の顔を見たら

また心臓がバクバクッと音を立てて鳴る




なんで今まで良い感じだったのに

こうやっていきなり現れて

私の気持ちを掻き乱すんだろう…









『Aちゃん平気?』



「…は、はい」









ジョングク先輩は

私の肩にそっと手を置いて

覗き込むように私を見つめた









『何かあったら連絡して?』



「…はい」



『…あ、やっぱ何もなくても連絡して』









私の肩にポンッと触れると

ジョングク先輩は元来た道を引き返した




後ろを振り返って

小さくなって行くジョングク先輩を見つめる









「なぁ、A?」



「…っ」









名前を呼ばれて振り返る

元彼は両手をポケットに入れたまま

ゆっくりと近付いて来た









「俺、彼女と別れたんだよ」



「…え、」



「なんかワガママ過ぎて疲れた」



「…」



「改めてお前の良さを痛感した」



「…っ」



「…なぁ?俺らもう1回やり直さない?」









本当はその言葉を聞きたかった

本当はその言葉を待っていた




いつかは言ってくれる

いつかは迎えに来てくれる




別れるなんて嘘

終わりだなんて信じない




心の隅に置いてあった気持ち

いざ元彼がその言葉を口にした時

心臓が跳ねる程に嬉しいと素直に感じた




私の気持ちが伝わった









「なんか酷い事言って悪かった…」



「そんな事っ」



「もう1回俺にチャンスくれない?」









近付いて来た元彼は

腕を伸ばして自分の腕の中に

私を招き入れた




久し振りの元彼の体温や香りに

視界がじんわりと歪んだ




私も両手を広げて

元彼を抱き締めようと思った瞬間

片手にジョングク先輩からもらった

ジュースが握られてる事に気が付いて

私は咄嗟に元彼から離れてしまった









「…A?」



「…ご、ごめんっ」



「え?」



「少し…考えさせて、」



「…わかった」









元彼は私の頭を包み込むように

優しく抱き締めると「同じミスはしないから」と

耳元で小さく甘く囁いた




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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク   
作品ジャンル:タレント
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Nono(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます泣 更新がんばります!! (2018年10月12日 13時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 96ec3bb179 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます泣 生き甲斐とか…もう感謝しかないです!!更新の励みになります!! (2018年10月8日 12時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - Nonoさ〜んヽ(;▽;)ノもう堪らんです〜(泣)ドキドキしてニヤニヤして変人がここに← 毎日毎日楽しみで楽しみで( ; ; )私の生き甲斐です!(大袈裟)もう大好きです〜〜!!(><) (2018年10月7日 23時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - ちむちむさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2018年9月27日 19時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nono | 作成日時:2018年9月22日 0時

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