＃MYgirl 【01】

TRACK：21 ページ21

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呆れ顔のチェジンは

その場から離そうと

私の手を引っ張る




A「ちょ！ちょっと待って！？」




CJ「何ですか？マネージャーが待ってますよ？」




渡して帰りたい気持ちはあるんだけど…

せっかくここまで来たのに

何もなく帰るのは勿体無い！！←貧乏性か

私は遠くの方を見つめながら

大袈裟に指を翳(かざ)した




A「あッ！！あれ！！何！？」




CJ「ヌナ…僕を子供扱いしないで下さい…呆」




A「…；(再びクッソ恥ずかしい///)」




CJ「何ですか？もしかして…誰かに会いたいとかですか？」




まるでチェジンの言い方は

駄々をこねる子供に話しかけてるみたいで

私は何だか癪(しゃく)に触った




A「べ、別に？！有名人とか興味ないし！！」




まるで不貞腐れた子供のように

私は掴まれた手を振り払って歩き出した




CJ「ヌナ」




A「今度は、何ですか？！」




CJ「僕らの控え室はこっちなんだけどww」




鼻で笑うチェジンに

私は完全に完敗…K.O負けした…泣

項垂れる私を見てチェジンは

私の手を掴んだ

私は振り払おうとしたのに

チェジンは「黙って付いて来て」と

何やら小声で話した




ここまで辱(はずかし)めを受けると

さすがに抵抗するのが惨めに思えて

私は素直にチェジンに手を引かれたまま

見知らぬ場所に連れてかれた




CJ「ここからは…お話しはダメです」




チェジンが小さな声で話すもんだから

私はチェジンの顔を見て小さく頷いた

そしてチェジンはある場所の前まで来ると

私に向かって手招きをした




CJ「あそこ、見て」




チェジンは私の背中にそっと手を当てて

私は覗き込むようにして

チェジンが指差す方を見た

そこは何やらカメラや照明があって

たくさんのスタッフもいた




…これって？




CJ「あ、あそこにいるのが…今回のドラマの主人公の方です」




そう言われて目を細めて見つめると

一際オーラを放つ男性がいて

韓国のアイドルに無知な私でも知ってる

東方神起のユノがいた




うわぁ！！顔ちっさい！！背、高い！！

めっちゃイケメン！！何あれ！！人間！？

鼻息荒く大興奮する私

するとチェジンは私の頭に手を乗せて

ポンポンッと軽く叩いた




CJ「見れてよかったですね^^」




その笑顔が何だか本当に歳下か？

って思う程に優しくて

朝の超不機嫌なチェジンはどこかに消えていた




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