無防備 ページ11
「え？」
ユキ「お願いっ！！他にやることあって追われてるの！！」
「うん、分かったけど、、、」
ユキ「はい、JUNE！！これ衣装だから次これ着て！！Aが手伝ってくれるから！Aはどれがいいか選んできて！！！」
JUNE「はいはい。」
JUNEはユキに渡された大量の衣装を一枚以外をわたしから奪い取り持ってくれた。
一枚だけ残してくれる。プライド守ってくれた。
更衣室はちっちゃな部屋になっていて、スタイリストと一緒に入るらしい。
JUNE「どうぞ…？」
「あ、ありがと。」
小さな部屋にJUNEと、２人きり。
窓はないけど鏡があって、空間が広く感じられた。
JUNE「これひとつずつ着て行ったらいいの？」
「たぶんそゆことだと思う。」
JUNE「はーい。」
いつもより他人行儀なJUNEに気持ちがどんどん焦っていく。
YOURsの方に本当は手伝い行って欲しくなかったのかな？
それとも他に原因があるのかな？
上半身裸になったJUNEをぼーっと見ながら必死に思考を回転させた。
JUNE「今何考えてる？」
「え？」
JUNE「機嫌悪いって考えてる？」
「えーっと…そんなこと…」
JUNE「機嫌悪いよ。」
ストレートに真っ直ぐ見つめられて言われたせいで体が硬直して目も見れなくなってしまった。
JUNE「楽しかった？あっち」
「うん…勉強になったよ。」
JUNE「さっきの男がよかったんだ？」
「え？さっきの……ジョンファンのこと？」
JUNE「寝てたよね、肩にもたれてさ。見てないと思った？」
「え、わたし？」
JUNE「うん、お前。」
「肩にもたれてたんだ…」
JUNE「その無防備そろそろやめようね？見てる俺がおかしくなりそうだったよ？」
「ごめんね？それで今日怒ってたんだ…」
JUNE「さすがに見えてるとこでするのはやめてよ。するなら隠れてやって。これ、着たけど？」
「写真撮るね、、、ユキに見せる。」
JUNE「うん。」
「隠れてもやらないからわたし！！」
JUNE「今日やってたから隠れずに(笑)」
「…」
JUNE「そのままだったらいくらでも男寄ってくるから。」
「そんなことない…」
JUNE「そんなことないって思ってる時点で鈍感だし無防備だよ。」
「JUNEが一番好きだもん。」
JUNE「じゃあ俺のためにも気をつけて。」
「わかった…」
JUNE「ごめんなさいは？」
「……ごめんなさい。」
JUNE「このシャツ脱ぐね、次これ着る。」
「うん…」
JUNE「もう許したからそんな顔しない。」
「許されても嫌だ。なんか嫌なの。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sleeping beauty | 作成日時：2018年6月14日 23時
