ご褒美 ページ2
JUNE「ご褒美。ちょうだい。」
「ご褒美？？」
JUNE「今日賞もらったもん。ご褒美。」
めずらしく甘々なJUNEにわたしも胸がキュンキュンして気づくと手をJUNEの首に回していた。
「頑張ったね、JUNE。」
そう言うと、どちらからも求めるように２人の唇は重なった。お酒の力も相まってどんどん沼に落ちていくわたしたち。抜け出せない。抜け出したくない。
JUNEはいつもよりも激しい。
きっとJUNEもそう思ってる。
「もうだめっ…」
JUNEの深い深いキスにわたしの体は火照ってしまって、まっすぐ立っていられないほどだった。
JUNE「大丈夫？やめる？」
わざとそう聞いてにやついているJUNE。
「やめないっ…」
そう言うともう一度深くわたしのことを求めてきて、またおかしくなっていった。
「くしゅんっ」
JUNE「戻ろっか。風邪ひいちゃう」
どれくらいの間キスしていたか分からない。
２人ともお互いを求めあっていた。
今日のわたしなんか変。
わたしの手を引いて歩くJUNEの背中を見ているとまた変な気持ちになってきて、立ち止まった。
突然立ち止まったわたしに驚いて振り返って、何かあったのか覗き込んでくるJUNEにわたしはもう一度唇を重ねた。
JUNE「っ…」
止められない。
抜け出せない。
もうJUNEはわたしだけを見ていてほしい。
どんどん独占欲が高まっていく。
こんなことだったら傷つくの自分なのに。
部屋に戻ると相変わらず騒がしいままで、少し安心した。
JAY「もうすぐ帰れると思うから、荷物まとめておいてね。」
「あっ、うん！」
マネージャーが最後に締めくくりの一言を話すと言って立ち上がった。
マネージャー「本当にLamありがとう。いつも……」
この話が始まるとJUNEはすぐわたしの手を握ってきた。
JUNE「この話、長いからね。」
そう言って微笑むJUNEはさっきまでのJUNEと別人で不思議。
ユキ「ちょっと！A！どこいってたの？」
「ちょっと外の空気を吸いに…」
ユキ「さっきね、この場でRIKUくんに告白された！」
「え！？」
JUNE「やっと言ったか…」
ユキ「びっくりしちゃってわたしも酔い冷めちゃった。」
「おめでとうーーーーー！！！」
ユキ「ありがとうーーーーー！！！」
マネージャー「おい、A、ユキ、うるさいぞ、喋ってるぞ！！」
「ほんとよかったね！！」
JUNE「おめでとう、ユキちゃん。」
ユキ「ありがとう！ダブルデートしようね？ね？JUNEっ。」
JUNE「え？あー、俺はいいけどRIKUがどう言うか…」
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作者名：sleeping beauty | 作成日時：2018年6月14日 23時
