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23.TRIGGER ページ23

和やかに話していたのもつかの間。
機材の準備が終わり、ようやく収録が始まった。


TRIGGERがスタジオに入った途端に変わる空気。
気配り上手で、自分たちがどの立場でいるのかをちゃんと理解している。
そしてなにより、自分たちの良さを一番わかっている。

前に仕事した時には遠目だったから気付かなかった、TRIGGERというアイドルの凄さを沢山認識させられた。



姉鷺「敵に塩を送っているようなものだけれど、社長に頼まれましたからね。…見てなさい。これが″たった一年で日本中の女性をトリコにした″という、TRIGGERの一番カッコイイ瞬間よ」

「一番、カッコイイ………」



様々な色に点滅するライトやスモーク、そして音楽。
彼らを包み込む情報全てが、まるで彼らを彩る一部になるためだけに生まれてきたもののように輝いていた。


この前テレビで、あるTRIGGERファンのタレントがこんなことを言っていた。

『TRIGGERは、いつどんな時でもファンのためにTRIGGERであり続けてくれる。そんなアイドルなんです。』


アイドルとは、一体なんなのか。
今の業界で、踊る歌手なんてもはや珍しくはないし、何を基準にアイドルと言っているのか。

その答えはきっと、最終的になにをしたいのかなんだと思う。
歌手は、歌を届けたいとか、歌いたいとかだろうけれど、アイドルは最終的にはファンを喜ばせたいという思いから出来てる。

TRIGGERは、それを一番に具現化したようなアイドルなんだ。



姉鷺「あら、龍之介いつもよりもはだけ方が足りないわね…あとで言っておかなくちゃっ」

「そう、ですか? いつもと変わらないように見えますけど…」

姉鷺「ファンはそういうところまで見ているものよ。知ってるでしょう?」

「まあ、確かに……」



数年ぶりに真面目に考える、アイドルという世界。
月日は経っても、根幹はなにも変わっていなかった。

自分がどれだけ努力しようと、ファンが笑ってくれなければ何の意味もない。
どんなに秀でた才能があろうと、ファンがついてこなければそれは才能ではなくなる。

確かに、アイドルとはそういうものだった。



「……私がなるべきなのは、TRIGGERとIDOLiSH7を融合させたようなアイドルなんでしょうね…」



TRIGGER三人分と、IDOLiSH7七人分を、一人で。

ファンのために
自分のために
周りの人のために
会社のために

誰から見ても輝いていて、応援したくなるような、そんなアイドルに。

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設定タグ:IDOLiSH7 , アイドリッシュセブン , アイナナ   
作品ジャンル:アニメ
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー!!頑張ります!!!! (2020年4月2日 2時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです!これからも更新頑張ってください! (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます!更新まばらで申し訳ない! (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます! (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから!!!安心してのんびりお待ちいただければ!!! (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:津々里 捺貴 | 作成日時:2020年2月14日 3時

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