二話(結婚式から４年と１か月前) ページ3
ラジオや、アフレコにも慣れ楽しい毎日を過ごしていたあの日、考えてもいなかったことが起きた。
親友の名前も、声優になったのだった。しかも、指導役は大輔さんだったのだ。
親友の名前は、私が大輔さんの事を好きだと知りながらも、大輔さんに言い寄っていた。
親友の名前「小野さんは、どんなタイプの女性が好きなんですかぁ？｣
小野「今は、台本の読み合わせ中でしょ？｣
A「そうだよ。集中しなきゃ？｣
親友の名前「はぁーい.....｣ｷﾞﾛ
A「うっ......｣
小野「どうしたの？Aさん大丈夫？｣
親友の名前「こいつは、大丈夫ですよぉ。小野さんに構って欲しくてやってるんですぅ。さっきも私の事睨んできましたしぃ。小野さん私怖いですぅ。あっちいきましょぉ？｣
小野「えっちょっ.....｣
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ ﾊﾞﾀﾝ
神谷「大丈夫？アイツふざけやがって.....A睨んでなんかいねぇーだろ！｣
福山「睨んだのは、アイツの方ですよね.....｣
安元「大丈夫か？｣
下野「唐揚げ食え？元気出るぞ？｣
梶「下野さん....空気読みましょ？｣
A「ありがとうございます......大丈夫、大丈夫ですから.....｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
神谷、安元、下野、梶「.......｣
福山「泣け、いっぱい泣いて良いぞ？ここにいる人は、バカになんてしないし、誰にも言わないさ......ねぇ？神谷さん？｣頭ポンポン
神谷「当たり前だ。大丈夫だからな？｣
安元「たくさん泣け。｣
下野「泣き止んだら、唐揚げ一緒に食おうな？一緒に食ったら元気出るぞ？ねぇ？ゆうたん？｣
梶「まぁ.....そうですね...｣
A「ありがとう......ﾋｯｸ....ございます.....ﾋｯｸ....｣
安元「......おぅ、いつでも俺らを頼れよ....｣頭ポンポン
この頃の私は周りの先輩達に心配ばかりかけていた。
そんな自分が、一番大嫌いだった......
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