治くんはヤンデレを通り越してやべぇやつだった件 《太宰治》

私と治くんの説教 ページ10

「………………………………………(黒笑)」



『…………………………………………(汗)』



目の前にはﾆｺﾘと黒い笑顔で私を壁に追い詰めた治くん


状況だけなら女子皆が好きなシチュエーションである壁ドン


けど今はそんな甘い展開なんてない




『あの…なんで怒ってるんでしょうか…(汗)』



「へぇ、それはわかるんだね(ﾆｺﾘ)」



『(それは…？)私なにかしました…？(汗)』



「自覚が無いのが一番タチ悪いよねぇ、特に最後のやつ…あれはないよ」



『？？？』


最後のやつ？何かあったっけ





「はぁ………、まず第1に、幼なじみが男だなんて聞いてないんだけど。」



だってそれは



『聞かれなかったから、別にわざわざ言うことでもないかなって…。』



「なっちゃんと言う呼び名なら誰しも女性だと思ってしまうよ」



『(まぁたしかに…)ごめんなさい…』



「本当にわかってるのかい？」


『わかってるよ！』


もう！そんなに怒ることないじゃん！




「まぁそのことに関しては今回は許してあげよう……、けれど幼なじみ君を家に泊めようとしたのは許しがたいねぇ。恋人が居ないのなら話しは別だけどAさんは違うよね(ﾆｺﾘ)」




『なっちゃんは幼なじみだよ？お互い恋愛感情とかないしどちらかと言うと兄妹的な…お兄ちゃんって感じだし！』



なっちゃんだって同じように思ってるはずだよ




「はぁぁぁぁ…………。(本当に彼には同情するよ)」



またため息かい！しかも長いし！



「Aさんってさ、たまにバカだよね」



『…は……？』



え？なんでディスられたの！？


どういうこと！？





「例えばの話し、もし私が仲の良い女性を自分の家に泊めていたらどう思うんだい？」





それは…、嫌だよ…


治くんの事は信じてはいるけど、不安っていうか、ちょっと嫉妬しちゃう



そっか…自分は良くても恋人からしたら嫌だよね


だからなっちゃんも治くんと同じ反応してたんだ




『ごめんなさい、治くんの気持ち考えてなかった…嫌に決まってるよね』



「気づくのが遅いよ？でもまぁ今回は許してあげよう！









_______なんて言うと思った？(ﾆｺﾘ)」







『ぇ、……ぁの…？(汗)』



あ、やばいぞこれ


久しぶりのヤンデレ化かっ！？




すると治くんは私の腰に手を添え、耳元で呟いた







「今日は私が満足するまで付き合ってもらうから



覚悟したまえ」







あぁ


明日仕事行けるかなぁ____

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