治くんはヤンデレを通り越してやべぇやつだった件 《太宰治》

私と治くんと幼なじみ ページ9

『主に高校生の時なんだけど、なっちゃんの為にデートの練習したんだよね〜！買い物行ったり遊園地行ったり、映画とか、浴衣着て夏祭りも行ったよね！』



いやぁ本当に懐かしい！


あれが恋人同士なら青春だよね！



「お2人は恋人同士だったんですか？」



敦くんが不思議そうに問いかけてきた



『何言ってるの敦くん！そんなわけないじゃん！私となっちゃんは、ただの幼なじみだよ』


お互い恋愛感情ないもんね！




「「「「……………………………………」」」」




「…………さすがに同情するよ…。」



『え…？』



同情？誰に何を同情したの？


あとみんなして憐れんだ目をしているのはどうして？



「この話しはもういいだろ」



『それで結局告白したの？てか相手誰なの？』



昔は聞いても教えてくれなかったし、純粋に気になる！




「はぁ……。しつけぇなお前は、もう黙ってろ」



『それぐらい教えてよー！ケチ！』



「あ“ぁ？」



わぉ、さすがは元ヤン！すぐキレる！



「まぁまぁ、無理に聞き出さなくてもいいじゃあないか！本人は嫌がっているようだし」



『それ治くんが言うの…？』


私の昔の話しを根掘り葉掘り聞き出すって言ってたクセに！



「そんなことより、お前明日は仕事だよな。見送りには来なくていいから」



『あぁ、そうだね、明日は仕事だから行けないや…。今日はどうするの？どこに泊まるの？』



「駅前のホテル」




『もったいないなぁ！私がまだ独り暮らししてたら泊めてあげれたのにっ！』






「「…は……………………？」」




『…え…？』



なに！？治くんもなっちゃんもなんで驚いてんの？


しかも声揃ってるし！




「Aさん、それ本気で言ってるのかい？」



『ぇ？なんで？なんかダメなの？(汗)』




「「はぁぁ…………………………。」」




なんなのさっきから！



意味わからん所でシンクロすんな！




「Aさん、それはないですわ…」



あれれ？ナオミちゃんまでなんなのさ



『？？？』




「Aさん、帰ったら少し私とお話ししようか(ﾆｺﾘ)」



『？うん………？』




え、こわっっ










そしてこの日、解散したのはそれから1時間後で



最初こそ治くんとなっちゃんの空気は悪かったけど最後には普通に話していたしまぁ何はともあれ無事に今日を終えた…







と思っていた___

私と治くんの説教→←治くんと幼なじみのマウント合戦･続

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す