治くんはヤンデレを通り越してやべぇやつだった件 《太宰治》

僕と上機嫌な太宰さん ページ6

中島敦side




「〜〜〜♪〜♪〜〜〜〜♪」




今うずまきで少しお茶をしてるのは僕と


鼻歌を歌いながら上機嫌な太宰さん



そして谷崎さんとナオミさんの4人



最近太宰さんは彼女さんと同棲を始めたらしく、ここ1ヶ月ほど遅刻の回数が減っていて国木田さんは



「良い方向に改善されているな。こんなことならもっと早くに一緒に住めば良かっただろう。」



などと言っていた



けど太宰さんいわく、



「いやねぇ、私もそうしたかったのだけどなかなかAさんが同意してくれなかったのだよ。でも……ふふふ、ちょーっと色々あってね？やっと同棲することができたのさ！」




と言っていたけど、色々の部分に何か嫌な予感がしたので触れないでおいた











「あの太宰さん、鼻歌まで歌って何かいいことでもあったんですか？…」



いつもテンションが高い太宰さんだけど、今はいつも以上だ



「敦くん、よくぞ聞いてくれた！いや実はね、これからAさんと彼女の幼なじみが来るのだよ！」





「…………………………………？」




「……敦くん、わかってないでしょ」




「一緒に住んでて毎日顔を合わせてるのに、そこまで喜ぶなんて凄いですね…やっぱり外で会うのは違うものなんですか？」



太宰さんは本当に佐野さんのこと好きなんだなぁ



「んー、やっぱり敦くんは天然だね！そういうことじゃないんだよねぇ…」



「………はい…？」



僕は何か間違ったことを言ってしまったのだろうか




「敦さん、太宰さんは幼なじみの方とAさんの色んなお話しを聞きたいんですわ！太宰さんの知らない昔のAさんの事とか。ですわよね？」



僕達の話を聞いていたらしいナオミさんが言った





「さすがだよナオミちゃん！そうだとも！色々と根掘り葉掘り聞いちゃおうと思ってね、とても楽しみなのだよ！」



あぁ、なるほど…そういうことか…



佐野さん、御愁傷様です…




「その幼なじみの方は女性ですの？男性ですの？」



ナオミさんの質問に太宰さんは一瞬固まったけどすぐにいつもの表情に戻った



「”なっちゃん“と呼んでいたし女性だと思うよ。


けどもし仮に男性なら、Aさんは今私以外の男と2人で居るってことになるよね…


うふふ、まさかそんなわけ________」




ｶﾗﾝｶﾗﾝ





太宰さんが最後まで言い終わる前に入店の音がなり扉が開かれた

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