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Aside
『じゃあ入間、私もう帰るからな』
入間の家の寝室のベットに放おり投げ
水だけ用意して帰る前に声をかけに行けば
グローブとジャケットを脱ぎ、ネクタイを外しているところだった
「……」
『何黙って見つめてきてんだよ気持ち悪い』
「…もう帰るんですか」
『何、酔い覚めたの?』
「Aはもう帰ってしまうんですか、と聞いているんです」
『それだと私にもうちょっと居てほしいって言ってるみたいになるけど』
そんな私の言葉を無視して近づいてくる入間に違和感を覚える
あれ
入間、今私のことAって呼んだ?
今まで私は、寒天治って呼ばれてたはず
慣れない状況と、おかしな入間の行動に混乱している間に
入間に抱きしめられる
『え、ちょ…入間、何して…』
「A、嫌なら拒んでください」
驚く間もなくベットに押し倒され
私の視界には、間接照明で照らされたテーブルと
入間以外映らなくなる
『酔いすぎだよ』
「そうかもしれませんね」
そう言ったまま退くことはなく
顔を撫でてくる
驚きはしても
嫌だとは思わない
なんせ私はずっと片思いをしているわけだから
きっと間違っている
後悔するにちがいない
このまま止めないで、拒まないでいればどうなるかぐらい分かる
そこまで子供じゃない
ならばもういっそ
酒に酔って
甘い誘惑に溺れて
間違えてしまおう
『………いいよ銃兎、一緒に間違えよ』
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みかん - すごく続きが気になります!更新を望ませてもらうのはもう今更でしょうか…? (5月3日 22時) (レス) @page10 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです! 次の更新楽しみにしてます! (2022年12月12日 2時) (レス) @page10 id: 2e9b28c6b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨 | 作成日時:2022年10月12日 20時