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Aside
「というわけで今度火貂組の若頭に会う場を設けます」
『めっちゃ大口契約になるかもじゃん』
情報を買いに来たわけでもなく入間が私の家に来ること自体は珍しくない
が、取引先の紹介は初めてのことだった
しかもそれが火貂組とは
「ところで、この後空いてます?」
『まぁ』
「でしたら飲みに行きませんか?奢りますよ」
『行く、準備するからちょっとまって』
乱雑に投げたままだったパーカーを羽織り、パソコンを閉じる
入間と2日連続で飲みに行くなんていつぶりだろうか
まぁどうせ私は酒を飲ませてもらえないけれど
「行きましょうか」
『おーよ』
「…マイクは持っていますよね?」
『もってるっつーの』
自分の首に引っかかっているヘッドホンを指差す
一見ただのヘッドホンに見えるが、実はヒプノシスマイクだったりする
1年前ぐらいに入間からもらったものだ
もちろん違法マイクなんかじゃない
「あなたがヒプノシスマイクを扱えるだけの器量のある方で安心しましたよ」
『そりゃどーも…てか、ずっと気になってたんだけどこのマイクどうやって入手したの
違法マイクならともかく、これ正規品じゃん』
正規品のヒプノシスマイクを一体どこから入手したのか
入手ルートがないわけではないが、困難なことにかわりはないし
「それはご想像におまかせしますよ」
『ほんっとそういうとこうざい』
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みかん - すごく続きが気になります!更新を望ませてもらうのはもう今更でしょうか…? (5月3日 22時) (レス) @page10 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです! 次の更新楽しみにしてます! (2022年12月12日 2時) (レス) @page10 id: 2e9b28c6b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨 | 作成日時:2022年10月12日 20時