アンタのせいで? ページ8
*
やがて3人と沢山の参加者達は、長い階段にたどり着く。
その長さに、ホナツは舌打ちをする。
ホナツ「クソが……階段かよ……!」
P「これはみんな体力削れるだろうなぁ」
ミハル「嘘でしょ……」
P「……とにかく行かないと死ぬよ」
ミハル「う、うん……」
ホナツ「あー退けよ……もー、邪魔だなぁ!!」
ホナツは階段に座り込んでしまった人を踏み台にしてものすごいスピードで登ってゆく。
その後をPが追い、ミハルは人を避けながら進んで行った。
P「アンドゥトロワ、アンドゥトロワ……ふんふふーん……」
「がはっ、クソ……このガキ……俺を足蹴にしやがって……!!」
ホナツ「は?
ミハル「あ……う……うちの姉がごめんなさい……!」
ホナツが踏み台にした人達一人一人に頭を下げ、簡単な謝罪をするミハル。そのため、ミハルはホナツやPと比べ、かなり遅れてしまっている。しかし、死んでたまるかと言うように必死に食らいつく。
その時、ミハルは足を滑らせ、危うく階段から落ちそうになる。だが、危機一髪、ホナツの服の裾をしっかり掴み、なんとか階段から落ちることは回避出来た。
……“階段から落ちること”は、回避出来たのだ。
ホナツ「ッ!?」
ミハル「た、助かった……ごめん、お姉ちゃ……」
ホナツ「……そんなの、お断りよ」
ミハル「へ……??」
ミハルが、ホナツに蹴り落とされる。
ふわりと舞う金色の髪も、ひらりと揺れるスカートも、あんなに美しく澄んでいた青い瞳も、
その全てが怪物に飲み込まれるのには、そんなに時間はかからなかった。
Survive by cycling.→←I want to be a human.
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イカノシヲカラ@深海に住む一般人/Skag?(プロフ) - クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーすさん» まぁ闇に生きる人間なんで(急に厨二) (2022年10月22日 17時) (レス) @page7 id: 23a9d9ad0e (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - 皆いい感じに闇あっていいなぁ…それに比べてうちはねぇ…() (2022年10月22日 17時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)
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