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近所のビストロで軽食をテイクアウトして、コンビニで適当にアルコールも買って玉のマンションへ。

順番にシャワーで汗を流してから一緒に食事。

出来合いのご飯めっちゃ美味しいけれど、こういうのばっかり食べてたら体にあんまりよろしくはないのかも。

料理を横尾さんに習った方がいいかな。

そしたら玉の顔色ももうちょっとよくなるかも知れないし。

って、俺は玉のお母さんかよ。

後、出来る気もしねぇ。

「うんめー。これ、うんめー。」

「玉、そういうの好きだよね。」

「あー好き好き。」

「たぁんとお食べ。」

「いや、宮田が作ったわけじゃないし。」

「確かにそうでした。」

あははって笑ったら玉も同じように笑った。

取り留めのない会話を繰り返しながら食事を終えて缶ビールを傾けるともう残りわずかだった。

時計を確認するともういい時間。

「玉、明日早いんでしょ?」

「んー。」

「これ飲んだら寝よっか。」

「ん。」

俺が残りのビールを煽ると玉も自分の缶を傾けて飲み干した。

キッチンに立って缶を洗って、歯を磨いて。

「玉、おやすみ。」

「は?」

「ん?」

「お前って本当に嫌だ。」

俺の定位置、玉の家のソファベッドに腰掛けたら玉が唇を噛みしめて声を震わせた。

「玉?」

「なんで?ムカつく。ムカつく、お前!」

「待って、ごめん、全然解んないんだけど。」

「解んないことがムカつくっつってんだよ!」

「ごめん・・・。」

「お前の枕が一番よく眠れるって言ったよな?」

は!なに、そういうこと!?

今までみたいに別々じゃないわけ!?

いや、俺ってバカ?

そりゃそうなんじゃん?

今まで許されなかった玉のベッドに上がる権利があるわけじゃん!?

枕としてだけど!

「ごめん、さすがに鈍かったわ。」

「・・・。」

「怒んないで。ね、連れてってよ。」

玉は口を引き結び視線を合わせようとはしなかったけれど、それでも俺の手を引いて寝室の扉を開けてくれた。

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わたリン(プロフ) - イチさん、お気になさらず…いつまでもお待ちしております〜(*´▽`*)楽しみがあるってありがたいデスよ(〃'▽'〃)よろしくお願いいたします(。>ω<。) (2018年12月19日 20時) (レス) id: 361028ec87 (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - わたリンさん» ほんっとお待たせしてしまってますよね、、すみません。難しいです。。でも適当にはしたくないので頑張りますね!! (2018年12月10日 23時) (レス) id: 89e040e4cb (このIDを非表示/違反報告)
わたリン(プロフ) - イチさん!!更新ありがとうございます(´;ω;`)お待ちしておりましたヽ(;▽;)ノ凄くきゅんきゅんしましたぁ!。:゜(;´∩`;)゜:。いつまでも続きをお待ちしております(。>ω<。) (2018年10月10日 17時) (レス) id: 361028ec87 (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - ようかんさん» 大変ならがくおまたせしました。待ってくれている人がいると思うと本当に頑張れます。次は早めの更新で頑張ります!! (2018年10月10日 6時) (レス) id: be08ec388e (このIDを非表示/違反報告)
ようかん(プロフ) - 初めまして!!イチさんの宮玉小説、既に何回も繰り返し読ませて頂いてます。なので今回の更新がとても嬉しいです!これからもイチャイチャ待っております! (2018年7月25日 22時) (レス) id: 9be9c5d695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチ | 作成日時:2017年12月6日 17時

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