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描いた幸福 ページ17

翌日、普段ならば少しの物音で起きるような繊細な人間ではない俺が、シャワーの水音で目を覚ました。

しばらく寝転んだままボーっと過ごして。

そのうちシャワーが止んで扉の開く音が聞こえたのでリビングへと移動すると、玉が眠そうに顔を顰めながら身支度を整えていた。

「玉、おはよ。」

「ごめん、起こした?」

「いや、大丈夫。早いねぇ。」

「台詞が、入ってはいるはずだけど…ちょっと怪しいから。」

「そう…。なんか食べる?」

「いや、もう出る。現場で見直すから。」

玉はそう言って鞄を掴み玄関の方へと足を向けた。

俺はその背に続いた。

今までと変わらない距離感。

あれ?やっぱり夢でしたでしょうか?なんて、ね。

玉が靴を履いて眠そうな顔のまま振り向いた。

シャワーを浴びてもまだまだ覚め切っていないようで、目を擦りながらあくびをかみころす。

「気を付けて行ってよ?」

「大丈夫。」

「うん。」

「・・・・。」

「・・・・。」

鞄は持っている。

靴も履いている。

だから、この部屋を出るだけなんだ。

俺はバイバイって言うだけなんだ。

いってらっしゃいって見送るだけなんだ。

今までならば。

何を待ってるの?

俯いていた玉が顔をあげ上目遣いに瞳を合わせてきた。

あ、かわいい。

そう思ったと同時に玉の手をそっと引いて、近付いた玉の唇に自分のそれを合わせた。

触れるだけのキスを一つしてすぐに離れた。

小鳥のような可愛らしいキスだったのに、玉は目元を赤くして視線をさまよわせた。

なによ、その反応は。

俺、めっちゃ幸せなんですけど!

「宮田、顔。きもい。」

「えぇー?」

「にやけすぎ。馬鹿じゃねぇの。」

口ではそんな憎まれ口を叩くくせに、繋いだ手をぷらぷらと左右に動かして遊んでる。

その力の弱いこと。

まるで離す気ないんだね。

ずっと繋がっていたいね。

聞いてください。

この可愛い子、俺の恋人です。

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わたリン(プロフ) - イチさん、お気になさらず…いつまでもお待ちしております〜(*´▽`*)楽しみがあるってありがたいデスよ(〃'▽'〃)よろしくお願いいたします(。>ω<。) (2018年12月19日 20時) (レス) id: 361028ec87 (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - わたリンさん» ほんっとお待たせしてしまってますよね、、すみません。難しいです。。でも適当にはしたくないので頑張りますね!! (2018年12月10日 23時) (レス) id: 89e040e4cb (このIDを非表示/違反報告)
わたリン(プロフ) - イチさん!!更新ありがとうございます(´;ω;`)お待ちしておりましたヽ(;▽;)ノ凄くきゅんきゅんしましたぁ!。:゜(;´∩`;)゜:。いつまでも続きをお待ちしております(。>ω<。) (2018年10月10日 17時) (レス) id: 361028ec87 (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - ようかんさん» 大変ならがくおまたせしました。待ってくれている人がいると思うと本当に頑張れます。次は早めの更新で頑張ります!! (2018年10月10日 6時) (レス) id: be08ec388e (このIDを非表示/違反報告)
ようかん(プロフ) - 初めまして!!イチさんの宮玉小説、既に何回も繰り返し読ませて頂いてます。なので今回の更新がとても嬉しいです!これからもイチャイチャ待っております! (2018年7月25日 22時) (レス) id: 9be9c5d695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチ | 作成日時:2017年12月6日 17時

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