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どうしようもなく、理性を総動員させて必死に動かしていた手の動きを止めた。

離せはしなかったけれど。

「ん…。」

「玉…やだった?」

「・・・違う。」

「え?」

「違う。もう、なんで。も、やだって。」

「え?違うの?でもやだった?ん?」

「も、お前、やだ。やっだ。」

泣かせたくないと思っていたのに、玉の綺麗な瞳からポロリと一粒が零れ落ちた。

「ごめん。ごめんね、泣かないで。」

慌てて手を離して玉をぎゅっと抱きしめた。

やっぱりダメだ。

玉の涙に頗る弱い。

ごめんね、泣かないで。

「も、しんどい。んん。」

顔を歪めた玉が俺の手首を取って、先ほどまで俺の手が置かれていた場所へと導いた。

嘘だろ。

マジで、えろ…。

触れた瞬間、玉が「ひぁっ」と可愛らしい声を漏らした。

そんな声出されたら、我慢なんか出来ない。

「玉?」

「んぁ、あ、あ。」

「気持ちいいの?」

「聞くなって、バカ。」

「やなんじゃなかったの?」

「ち、違う。」

「うん。違うね。ここ、こんなだもんね。」

「うぅ、も、ねぇ、あぁ。」

「いきそ?いいよ。」

「やだ、やだ。」

「やじゃないんでしょ。」

「や、だ。俺だけ。お前は?」

「俺は…。俺は、いいから。」

「やだ、なんで。なんで?」

なんで、と言われても。

どうしたらいいのか、解らない。

経験なんかないんだ。

幻想の玉には何度も、何度も何度も突っ込んだ。

でも現実の玉にそんなことは出来ない。

だって痛いに決まっている。

玉に痛い思いなんかさせられるわけがない。

「玉、いきたいんでしょ?ほら。」

快楽でフルフルと震える玉。

俺の手でこんなにも美しい。

それを見られるだけで充分過ぎる程に満ち足りる。

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わたリン(プロフ) - イチさん、お気になさらず…いつまでもお待ちしております〜(*´▽`*)楽しみがあるってありがたいデスよ(〃'▽'〃)よろしくお願いいたします(。>ω<。) (2018年12月19日 20時) (レス) id: 361028ec87 (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - わたリンさん» ほんっとお待たせしてしまってますよね、、すみません。難しいです。。でも適当にはしたくないので頑張りますね!! (2018年12月10日 23時) (レス) id: 89e040e4cb (このIDを非表示/違反報告)
わたリン(プロフ) - イチさん!!更新ありがとうございます(´;ω;`)お待ちしておりましたヽ(;▽;)ノ凄くきゅんきゅんしましたぁ!。:゜(;´∩`;)゜:。いつまでも続きをお待ちしております(。>ω<。) (2018年10月10日 17時) (レス) id: 361028ec87 (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - ようかんさん» 大変ならがくおまたせしました。待ってくれている人がいると思うと本当に頑張れます。次は早めの更新で頑張ります!! (2018年10月10日 6時) (レス) id: be08ec388e (このIDを非表示/違反報告)
ようかん(プロフ) - 初めまして!!イチさんの宮玉小説、既に何回も繰り返し読ませて頂いてます。なので今回の更新がとても嬉しいです!これからもイチャイチャ待っております! (2018年7月25日 22時) (レス) id: 9be9c5d695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチ | 作成日時:2017年12月6日 17時

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