185.劣勢 ページ36
ＤＦを全員蹴散らした直後無敵の槍を解き、エドガーさんはシュートの態勢に入る。
エドガー「行くぞ！」
円堂「何が何でも止めてやる！」
エドガー「フッ、ここはこの技だ、パラディンストライク！」
円堂「なに！？」
「これは、エドガー・バルチナスのもう一つの必殺技！」
円堂「いかりのてっつい！…うわぁ！！」
ピピー！
A「(まだ他に必殺技を持っていたのか…)」
円堂「クッ…」
エドガー「君に私のシュートは止められない。勝利は私達のものだ…」
これはいよいよつらくなってきたぞ…
ピーピー！
「ここでホイッスル！イギリス代表ナイツオブクイーンが1点リードで前半終了です！」
私達はミーティングをするために控室に移動してきた。
A「はぁ…」
綱海「どうしたA？」
A「え、いや、何でもないですよ。はははは…」
綱海「？」
前半ろくに活躍できなくて落ち込んでるなんて言えないわ…
久遠監督「これ以上の失点は許されない。後半はボールをキープして、常に動かし続けろ。鬼道、お前がコントロールするんだ。わかったな」
鬼道さんはコクリと頷く。
久遠監督「そしてもう１人、不動」
不動さんはにやりと笑う。
久遠監督「後半は２人が司令塔だ」
鬼道「２人？」
久遠監督「同時にピッチにいる意味を考えてプレーしろ」
この2人って同じ司令塔でも選手の扱い方が違うよな。
不動「そういうことだよ、鬼道くん」
鬼道さんは不動さんを少し見た後、円堂さんに視線を移す。
鬼道「円堂、ゴールは任せたぞ」
円堂「あぁ」
再びピッチに戻ってきたとき、またあの男に声をかけられる。
エドガー「調子はどうですか、池長さん？」
A「…まぁそこそこですよ」
その聞き方に少しむかつく。
A「自分のチームが勝ってるからってずいぶん余裕ですね」
エドガー「フッ、試合前の賭け今からでもなかったことにしてもいいんですよ。まぁ、私の言うことには従ってもらいますが」
A「…いい性格してますね」
きれいな顔してるくせに。
エドガー「お褒めにあずかり光栄です」
A「褒めてねーっつーの…」
小声でボソッと呟く。
A「とにかく、私があなたに従う未来は絶対に来ませんから。勝つのはイナズマジャパンです」
私は強制的に会話を切って持ち場に戻った。
エドガー「強気な人ですね…」
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作者名：アズサ | 作成日時：2016年1月2日 23時
