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3年生の先輩方が引退して、新しい部長と副部長2人、
そして演奏には欠かせないコンサートミストレスorコンサートマスター(略してコンミスorコンマス)、学生指揮者が決まる。
2年生は誰がなるのかソワソワしていたが、選ばれることの少ない1年生は他人事のように過ごしていた。
そして発表の当日。
異例の事態が起きた。
3年生「副部長、1年隠田遥。2年増田凛花」
遥「えっ…？」
1年生であるはるちゃんが副部長になったのだ。
2年生「何でなんですか！どうして隠田が…！」
3年生「私達が総合的に判断したの。2年生は悔しいかもしれないけど、隠田には素質があるからやらせてみたいと思ったから」
唇を噛む2年生の先輩方を他所にはるちゃんは涙目になってる。
A「オメーに出来のかねぇ…？」
遥「頑張るよ！応援してくれてもいいんだよ？」
自慢げに私に言ってくるはるちゃん。
A「ぜってーしないわ」
遥「何で〜！」
『嘘だよ。応援するわバーカ』と直接は言わず心の中でつぶやく。
1ヶ月後。
はるちゃんに異変を感じたのはこの頃だった。
A「はるちゃん」
遥「・・・」
A「はるちゃん！」
遥「・・・」
A「隠田！」
遥「え、あ、何？」
A「あ、うん。この前のやつなんだけどさ…」
いつも元気ありまくりのはるちゃんがぼーっとするなんて珍しいな…
A「(好きな人でもできたか…？)」
そんなに深くは考えていなかった。
それからさらに数ヶ月後
遥「Aちゃん帰ろー」
A「はいよー」
遥「…ﾊｧ…」
A「おいおい大丈夫かよ。副部長がため息なんざついちゃいけねーなぁ」
遥「私だってストレスたまるんだよ」
A「そうか…すまん」
遥「いいよ別に…！」
A「まあ、笑えばなんとかなる！病は気からって言うしな！」
遥「それはちょっと違う気が…」
A「気にすんなって！この私がなんか面白い話でもしてやろう！」
遥「…うん！」
この辺から、彼女は大きく変化していったのかもしれない。
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作者名：アズサ | 作成日時：2015年2月3日 17時
