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何やってんだオイィィ意味ねーだろ!、
銀ちゃん言うの遅いアル、どうすんですかこれどんどん溶けてます、
このままじゃ全員まとめて凌辱触手プレイの餌食だと、ギャースカギャンギャン騒ぐ三人。
何とか抜け出そうとAはもがいたけれど、触手から絶えず分泌されるぬるぬるのせいで夜兎ご自慢の怪力が意味を成さない。
チャイナ服の裾から、徐々に溶け出し始めたそんな時。
「見つけた」
聞こえたのはそんな声。
今、季節は夏。
そこにいたのは、この暑さの最中
全身を覆うマントを羽織り、帽子を深々と被っているため顔は見えない。
そして、番傘を差している人物だった。
その人は公園の入口からあっという間に距離を詰めると、その途中閉じた番傘で迷いなくえいりあんの本体に振りかぶる。
激しい衝撃音と砂埃が上がって、徐々に晴れる視界で結果を見れば。
あの一撃で、えいりあんには大穴が空き、崩れ落ちるように絶命していた。
「いてっ」「むおっ」「ぅわっ」
それに伴いA達も力を失った触手から解放され、地面に投げ出される。
それから真っ直ぐ、Aに近づいてくるその人物。
尻餅をつきながら、Aはある確信をもって見上げた。
記憶にあるよりも、低い声。
ずっと大きくなった体格。
だけど懐かしくて、かけがえのないたった一人の
「……神威?」
Aの目の前で立ち止まって、答えの代わりに帽子を取り払う。
同じ色をした青い目を三日月に細めて、手を差し伸べる。
「迎えに来たよ、姉さん」
弟が、そこに立っていた。
*
「紹介するネ。私の弟、神威アル」
「ハジメマシテー」
あの後、万事屋へ場所を移した一同。
Aは、隣同士ソファに腰掛ける神威を手のひらで指し示す。
それを受けて神威は、愛想良くニコニコと向かいに座る銀時達に挨拶をした。
「Aちゃんの弟さんですか!初めまして」
「へェ、確かにカラーリング似てんな」
「神威はね、えいりあんばすたーのパピーと一緒にえいりあんハンターとして働いてるアルよ」
そう銀時達へ自慢げにAは教える。
話に出てきたパピーが、星海坊主だと知ると
なんだそれと首を捻る銀時とは別に、新八は驚きの声を上げた。
「星海坊主って言えば、銀河に名を轟かす最強のえいりあんばすたーですよ!
そして、聞いたことがあります。
星海坊主は息子を連れていて、その息子もまだ歳若いながら驚異的な強さを持っている
宇宙最強の親子だって」
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ぽてうさ(プロフ) - 鈴音さん» 初めまして!お返事遅くなり申し訳ありません(・・;)一作目から読んで下さっていたなんて光栄です、ありがとうございます!コメントを貰えるととても嬉しいです。ただいま6の方を製作中なので、早く公開できるよう頑張りたいと思います(*^^*) (2019年2月5日 8時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 初めまして!実はこの作品は一作目から読ませていただいていたのですが、コメントをするのが恐れ多くて今までできていませんでした((((((゜ロ゜;ですが丁度更新再開されたので、コメントさせていただきました。これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください!!! (2019年1月12日 22時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - なんとか完結できました、お付き合い下さりありがとうございます(;v;)!次回からは文字数的にどこまで入るかによりますが、神威と高杉さんがメインになる展開へ移行していく予定です!また自作もお付き合い頂けたら嬉しいです(*^^*) (2019年1月12日 19時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - lastpinさん» そういって貰えてうれしいです、ありがとうございます(●´ω`●)エピソードだけはポンポン思い浮かんでくるので、上手くお話にできるよう頑張ります! (2019年1月12日 19時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 5巻完結おめでとうございます!次回の6が今から楽しみです!高杉さんの出番が増える事を願って…(笑)。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 245213e437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2018年6月16日 19時