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それに、星海坊主来襲の際に沖田がチラリと言っていた通り、
神威とAはキスをしていた。

それも銀時の!目の前で!

Aがそれに驚く様子も拒むこともなかったから、二人にとっちゃ日常だったんだろう。

ってそんな日常ってどんな日常だコラと、こうして銀時は詳細を聞き出そうとしている訳で。


それに、と銀時はAの首元を見る。
少し色が薄れて、けれどしっかり残る痣。

銀時の元に戻ってきたAには、キスマークがつけられていたのだ。
それは十中八九、神威によるもの。

自分の所有(モノ)だとありありと見せつけるために咲いたその赤い華を、この目に認めた瞬間

銀時は抑えきれない怒気と、言いしれない感覚が自分の身を埋め尽くすのを体感した。

ふざけんな、コイツは俺の、俺の―――



「銀ちゃん?」

途中黙り込んだ銀時に、Aが声をかけて、
あの時の感情と、その先の何かに捕らわれようとしていた銀時ははっとする。

「ああ……悪ィ、何でもねェ。
おしそれより話の続きだ」


どこから話せばいいアルかと下手すれば人生年表を語りだしそうなAに、
とりあえず神威の乗る船に連れて行かれてからの日々をと限定する。

人生年表、それはそれで後で聞くから。


Aが話し出す。


Aは船の一室にいて、いつも神威が会いに来た。


部屋の外に出ることはいけないと強くいい含められていて、
ここにいた数年間の内、実際に外に出たのは例外的に神威が許可したたったの数回だ。

でも、いつも神威は優しかった。
惜しみなく色々な物をAに買い与え
たくさん抱っこしてくれてその膝に乗って、一緒に遊んで一緒に寝て。

行ってきます行ってらっしゃい、それから時折オネダリのキス。
神威から教えられて、これは普通なんだって思って、それで習慣になった。

阿伏兎はAの友達第一号で、神威以外で唯一遊びに来てくれた。

神威と、阿伏兎だって大好きな人で
だからこそ、ちょっと地球の日々を体験したらすぐに帰るつもりで。
神威が迎えに来たら、その手を取らない選択肢はないはずだったのに。

簡単に選びきれない大好き、が増えすぎた。




「……言いたいことは、色々あんだが」

話を聞き終えた銀時が、口を開く。

「おもっくそ監 禁されてたんじゃねーかァァァそれ!!」

「そうですよね、……ヤバイ人だとは思いましたけどそこまでとは……」

続いて新八も、同意しながらドン引いていて。

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ぽてうさ(プロフ) - 鈴音さん» 初めまして!お返事遅くなり申し訳ありません(・・;)一作目から読んで下さっていたなんて光栄です、ありがとうございます!コメントを貰えるととても嬉しいです。ただいま6の方を製作中なので、早く公開できるよう頑張りたいと思います(*^^*) (2019年2月5日 8時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 初めまして!実はこの作品は一作目から読ませていただいていたのですが、コメントをするのが恐れ多くて今までできていませんでした((((((゜ロ゜;ですが丁度更新再開されたので、コメントさせていただきました。これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください!!! (2019年1月12日 22時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - なんとか完結できました、お付き合い下さりありがとうございます(;v;)!次回からは文字数的にどこまで入るかによりますが、神威と高杉さんがメインになる展開へ移行していく予定です!また自作もお付き合い頂けたら嬉しいです(*^^*) (2019年1月12日 19時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - lastpinさん» そういって貰えてうれしいです、ありがとうございます(●´ω`●)エピソードだけはポンポン思い浮かんでくるので、上手くお話にできるよう頑張ります! (2019年1月12日 19時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 5巻完結おめでとうございます!次回の6が今から楽しみです!高杉さんの出番が増える事を願って…(笑)。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 245213e437 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2018年6月16日 19時

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