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夜王から下された命に、逆らうことは許されない。
もし逃亡など考えようものなら、なんの力も持たぬ青年は少女共々、目を光らせる自警団百華に容易く処分されることだろう。
『だから例え遊女として買われる身になったとしても、いつでも凛と前を見るあの日輪様のように
あたしも誇りを忘れず、おにーさんとの思い出を心に秘めて生き抜こうって、そう決めたのに。
なのに……離れるのが、こんなに悲しいの』
少女は、ボタボタと大粒の涙を流し。
『おにーさんと、会えなくなるなんてやだよ、
遊女になんて、なりたくないよ
……おにーさんと、一緒に生きたいよ……！』
それは、初めてあった日見たより何倍も悲痛な泣き顔だった。
『ッああ……！
俺もだよ、君をそんなとこにやりたくない
俺と共に生きよう……！』
青年は思わず少女を抱きしめて、強く、強く抱きしめて。
君を救い出すと、そう誓ったのだ。
全て語り終えた青年は、ボロボロと堪えきれない涙を零していた。
「救い出すなんて言っておいて、俺一人にはなんの力も手立てもない、きっとただムダ死にするだけで
吉原に、あの夜王に逆らうことがどれだけ無謀で危険なことなのか分かってもいるつもりです」
外からの喧騒も何もかもシャットアウトされた
ような静けさの中、万事屋には青年の嗚咽混じりの声だけが響く。
「だけど、このまま彼女が連れていかれるのを何も出来ず見ているなんて、そんなの……！
彼女の笑顔を、失わせたくない
どうしても、彼女を日の光の当たる場所へ戻してやりたいんです！
お願いします！ どうかお手を貸してくれませんか
報酬は何に変えても、俺の全てを賭けて幾らでも払います
だからどうか……どうかお願いです彼女を……」
―――助けてくれませんか。
青年の必死の懇願が、三人に真っ直ぐ突き刺さる。
「―――分かったネ」
真っ先に口火を切ったのは、Aだった。
ソファからスクッと立ち上がる。
「ちょ、Aちゃ……」
新八が口を挟むのに構わず、こう続けた。
「その依頼、このAが請け負ったアル。
報酬は、オマエらが二人そろって笑顔をみせにくること、以上ネ！」
ニカッ、
Aはそう笑ってみせて。
「あーったく、勝手にホイホイ決めやがって」
ため息ついた銀時は、Aの頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。
「バーカ。請け負ったのはこの万事屋が、だろ？」
全くもうと、新八も続く。
「そうだよ、Aちゃん一人だけに任せておけないや」
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ぽてうさ(プロフ) - 鈴音さん» 初めまして！お返事遅くなり申し訳ありません(・・;)一作目から読んで下さっていたなんて光栄です、ありがとうございます！コメントを貰えるととても嬉しいです。ただいま6の方を製作中なので、早く公開できるよう頑張りたいと思います(*^^*) (2019年2月5日 8時) (
レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 初めまして！実はこの作品は一作目から読ませていただいていたのですが、コメントをするのが恐れ多くて今までできていませんでした((((((゜ロ゜;ですが丁度更新再開されたので、コメントさせていただきました。これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！！！ (2019年1月12日 22時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - なんとか完結できました、お付き合い下さりありがとうございます(；v；)！次回からは文字数的にどこまで入るかによりますが、神威と高杉さんがメインになる展開へ移行していく予定です！また自作もお付き合い頂けたら嬉しいです(*^^*) (2019年1月12日 19時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - lastpinさん» そういって貰えてうれしいです、ありがとうございます(●´ω｀●)エピソードだけはポンポン思い浮かんでくるので、上手くお話にできるよう頑張ります！ (2019年1月12日 19時) (レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 5巻完結おめでとうございます！次回の6が今から楽しみです！高杉さんの出番が増える事を願って…(笑)。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 245213e437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてうさ | 作成日時：2018年6月16日 19時
