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「あーあ。どっかの馬鹿共のせいで、
“旦那の上司、かつまるで同性のように何でも言い合える親友として、気を許し無防備なAをペロッと頂いて
俺なしじゃいられないように改造していく”
っていう計画が台無し」
俺、NTR(れ)は無理だけどNTR(り)は割と好みだしさ、ととんでもない計画と性癖をさらっと暴露する土方は続ける。
「でもこんなことになっちゃ、黙ってられないから。
A、父親が誰が分からなくてもそのお腹にいるのが俺の子じゃないことは確かだ。
まだ俺達は関係を持ったことがないからね。
でも関係ない。Aと、お腹の子。
丸ごと受け入れるから、俺と一緒になろう?」
他3人と違って、自分の子である可能性すらないのに構わないと言い切る土方はジェンダーレスを称していても随分男前である。
前代未聞、怒涛のちょっと待った3連発。
4人の男の思いを一心に受けたAは戸惑うばかりだ。
「次から次へと……ほんと目障りだな。
全員、殺しちゃおうかな?」
「クッ、やるっつーなら買ってやろうか」
「…………」
流れる一発触発の空気。
それを打ち壊すように、土方がパンパンと手のひらを叩き声を上げた。
「そーやってさぁ、何でも力でねじ伏せるのはよくないよ。ましてや、こんな大事なこと。
一番に尊重すべきはAの意志なンマ゙ヨ゛ラッッ」
しかしそれは小気味いい音と共に唐突に途切れ、土方はその場に倒れ込む。
「あー、スッキリした。
勘弁してくだせェよ、土方さん。
普段のアンタも大概だが、
今のアンタは気色悪すぎて これまでこの手抑えんの、苦労したぜィ」
沖田の手には、いつの間にか大きなハリセンが握られていた。
そう、ジェンダーレスイボ土方を、沖田は後ろから思いっきりぶっ叩いたのだ。
それは、このイボ事変を解決する唯一の手段。
「妙なことになってんのには気づいちゃいたが、それで棚からぼた餅的にAが俺のモンになるなら都合いいと思ってねィ、
適当に合わせてたけど こうなっちゃ意味ねェや」
その言動は感染者とはとても思えない。
「沖田さん、貴方やっぱり……!」
新八があの時感じた違和感は正しかったのだ。
「オイ眼鏡ェ!」
「はいい!?」
「これまでの言動見る限り、お前もどうやら非感染者らしいからなァ、
ちょっと手伝えよ」
こうして、新八も沖田と同じハリセンを持ち
収束のつかなくなった結婚式を終息に向かわせるため、
イボ軍団を叩き潰しに走り回ることになる。
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!!書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい! (2020年5月2日 11時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい!応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|\○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます!ありがとうございます(●´ω`●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2019年2月6日 19時