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新八が真っ先に向かったのは、イボ生み出した悲劇、姉の妙と近藤カップルの元だった。
「Aちゃん達、どうしちゃったのかしら。なんだか怖いわ……勲さん」
「大丈夫ですよ、お妙さん!
どんなことがあろうと貴方のことは恋人、近藤勲が守ってみせますから!!」
「……ヤメロォォォ例えイボだと分かっていても耐えられないんだ目をさまして下さい姉上ェェェ!!!」
スパーン、と立て続けに響く軽快な音。
新八のハリセンがクリーンヒットした妙(イボ)と近藤(イボ)は倒れる。
「せめてババァに戻れェェェ!!!」
「定春はコスプレおっさんじゃねェェェ!!!
」
「玉とるな戻せェェェェ!!!」
続け様に新八はハリセンを打ち込んでいき、その度にバタバタとイボが倒れていく。
「よし、この調子でこっちは片付けていかないと……あの厄介な人達は沖田さんがなんとかしてくれるはずだから」
一方沖田は。
「と、いうワケで今からこれでしばきまーす。
面倒くせェんで
ここに頭下げてとっとと仲良くくたばりやがれィ」
「何がというワケなのかは知らねェが、
それを素直に聞き入れられるとでも思ってんのなら随分目出てェ頭の出来らしい」
床に伸びている土方を足で端に蹴り飛ばして、
高杉と神威にハリセンを持って対峙している。
「ふむふむ、そのハリセンに当てられるとこうなるんだ?
その前に殺っちゃえば問題ないね」
神威の目線は一瞬下に、土方を映してすぐ戻る。
膠着状態が続く中、先に動いたのは沖田だった。
ハリセンが、風を切る。
一瞬で距離を縮めた沖田は高杉に狙いを定め、ハリセンを打ち込もうとして―――しかしそれはマイクによって受け止められた。
歌いながら入ってきた時に使われていたものだ。
「そう易易とやられるワケにはいかねェなァ」
「チィッ」
拮抗する力。
イボといえどそう簡単にはいかないかと沖田は舌打ちする。
しかし、突然高杉がその場に倒れ込んだ。
「テ……メェ……」
「ちゃんと後ろも警戒しないとダメだろ?
じゃないとやられちゃうよ―――今みたいにね」
いつの間にかどこからかハリセンを手にした神威が、
おおよそハリセンで人を叩いただけとは思えない威力と音を立てながら、高杉を背後からぶっ叩いたのだ。
なんでコイツが?
もしかすると自分と同じイボじゃない可能性が―――いや、それはない。
他同様にイボ感染者の症状に当て嵌っている。
目の前で起きたイボがイボを攻撃する事例に、目を丸くする沖田。
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!!書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい! (2020年5月2日 11時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい!応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|\○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます!ありがとうございます(●´ω`●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2019年2月6日 19時