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休日ともあって、園内はそれなりに混み合っていた。
ファミリー層やカップル、友達同士と幅広い年齢層が集まっている。

「遊!園!地!アルー!!」

そんな中、Aのテンションは最高潮。

「アレ乗ってみたいアル!
でもあっちも楽しそう……こっちのも気になるネ
あーどれもこれも捨てがたいアル〜!」

「んな焦らなくても、アトラクションは逃げやしねーぜ」

沖田はそう言うが、Aにとっては人生初となる遊園地だ、ついつい気持ちがはやってしまう。

じゃあまずどれに乗るか、ということになれば
やっぱり最初は

「「ジェットコースター」」

沖田とA、2人の意見も声もぴったり一致した。

そうと決まれば早速乗り場へ向かえば、絶叫系はさすが人気があり、待機列ができていた。

「大変でィ……!
お前、これには乗れねェぜ」

ハッとした表情で深刻そうに、沖田は告げる。

「な、なんでアルか!?」

「コレ……」

予想外のことに慌てたAが、そう沖田が指し示す方を見れば。

そこにあったのは測定用の人形看板と、【身長制限120センチ】の文字。

「バカにすんなこんなのとっくに超えてるアルー!!」

「またまたぁ、いくら乗りたいからって詐称はいけやせんぜ、Aちゃん」

「むきぃぃぃ!!」

測定看板に張り付いて、ほら私のが余裕で大きいアルと見せつけるAと、

え、どこ? あ、小さすぎて見えなかったわワリーワリーと煽る沖田とか
アレコレやりながら、待機列は進んでいく。

そしてついに2人の番がやってきた。
順に乗り込んでいく。

「ふぉぉ……ドキドキするネ。
そーごはこれ乗ったことあるんダロ?」

Aがそう言って隣に座った沖田を見る。

「ああ、前にな」

鳴り響くベルの音を合図に、車体は動き出した。

思い出したように、沖田は言う。

「その時はこの安全バー下げ忘れて、エライ目にあったモンだ。
もうあんなのは懲り懲りでィ」


「……え?」

それを聞いた瞬間、動いたアルと身体を揺らしはしゃいでいたAの、動きが止まる。

沖田の視線はゆっくりと、Aのお腹の方へ。

そこには自分と同じ黒い安全バーが―――下がって、なかった。

Aの額からは、冷や汗がひとつ。
 


「あの……これ、もしかして下げるヤツアル?」

その瞬間、落下した。

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設定タグ:銀魂 , 神威 , 成り代わり   
作品ジャンル:恋愛
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!!書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい! (2020年5月2日 11時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい!応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|\○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑  (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます!ありがとうございます(●´ω`●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2019年2月6日 19時

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