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12 エースさんの意地悪!! ページ13

「アズール支配人、発注してた荷物届きました。」

「ご苦労様です。」

VIPルームにいるアズールに書類を渡しその場でサインをもらう、そのサインを確認しすぐ外で待っている業者の人に渡しに行かなければならない

「…アズール支配人の香水、ヴィル・シェーンハイトさんのブランドのモノなんですね」

「…なぜそれを?」

さっきまで机とにらめっこしていたアズールは顔を上げる、その表情は「嘘でしょう?」と言わんばかりの驚いた顔だ。

「テーブルに香水起きっぱなしですよ」

さっき付けたばかりなのだろう、しまい忘れた綺麗な香水の瓶がテーブルに置かれたままだ。海をモチーフとしたその瓶にはヴィル・シェーンハイトのブランドロゴがチラリと見える

「私、匂いフェチなんです。ヴィルさんの香水が一番好きで…でも、アズール支配人の香水は見た事ないです」

マジカメやショップで毎日チェックしてるし昔の香水だって調べ尽くしている自信がある、沢山あったけどこの香水を見るのは初めて…

「そりゃそうです。ヴィルさんにオーダーメイドで作っていただいてますので」

「えっ!?オーダーメイドで!?」

あの大物俳優でありながら自社のブランドも立ち上げているあのヴィル・シェーンハイトにオーダーメイドで香水作ってもらえるなんてこの人何者!?!?

「はい、彼はカレッジの先輩で寮長として交流もありましたし、モストロ・ラウンジの常連です。特製美容メニューをご提供する代わりに定期的に調香してもらってます」

「支配人の知り合い大物ばっかですね…」

え、て事は…この前来たリドルさんとトレイさん…エースさんとデュースさんとも先輩後輩で被ってたことになるよね…!?

なんで早く気づかなかったのよ…!エペルさんなんか直属の先輩じゃない…!!

「ほら、早く仕事に戻りなさい、時は金なりですよ」

「あ、はいっ、支配人」

自分の仕事を思い出したのか早足でVIPルームから出て行く、にしてもいい事を聞いた。彼女がヴィルの大ファンという情報はかなり使える

「…喜んだ顔が眼に浮かぶ」

大きな椅子に深く腰をかけ大量に積まれた書類とまた対面する、今夜の支配人はご機嫌だった

13 デュースさんデリカシーなさすぎ!!→←11 私はもう大人よ、保護者なんて必要ない



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作者名:ぽよ | 作成日時:2020年9月18日 21時

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