【オリジナル】館に集う者達 (ページ11)

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図書室にての一時by猫娘ページ11

ふぅ……少し浮いていることで悪戯には引っかからなかったが、途中後ろで何か倒れる音がした

……振り向くとルカがリンジュの悪戯に引っかかって倒れていた。
大丈夫そうだし、普段からあまり話しているわけでもないのでそのまま図書室に向かう。

図書室についた。

誰もいない、か。

まぁお昼時だしな…でも、飲み物だけで昼ごはん終わるんだよな…←

まぁ、そのまま本を読もうと本棚にむかう。

それは、飛べる奴じゃなければどうするのかと聞きたいくらいに高い本棚。

取り敢えず飛んで上の方にある古い本を取り出し、それを持って窓の近くの椅子に座る。

大きな窓から、割と色々見えるこの図書室は我の気に入りの場所。

(誰か来るまではここにいるか……)

その古ぼけた本を読みながら、外を眺める。

(ドラキュラには十字架が効果的…そんなことないのになぁ…力を抑えるだけだ)

我は自分のかけている十字架のペンダントを手に取った。

これがないと我は暴走するからな←窓の向こう側がうるさくなって来た…ああ、あそこはテラスか…

さっきすっ転んでいたルカもいる。
だからなんだって話だが。

少し羨まし………いやいやいや！

何考えているのだ自分。

邪魔したら悪いだろうが…

無理やり窓から視線を剥がし、本に視線を戻す。

茶でも持ってくればよかったな…

本を閉じ、先ほどの場所に戻す。

「テラス…言って見るかな」

また少し浮いて、テラスに向かう。窓の向こうのテラスにリンジュがいたことを見ると、もうひとつかふたつ、悪戯があってもおかしくない。

………予想通り、下をロープがいくつか通過していった。

ロープ以外にも悪戯せねば引っかからないというのに…

つまらん…←

長いっていうか長すぎる廊下を抜けた後、テラスにでるが、そのまま会話の輪に入っている自信がなく、かといってそのままそこでおろおろしているわけにもいかず、近くにあった木に飛び乗る。

……だからコミュ障と言われるのだ…

それが自分でわかってしまうあたりが悲しいわ。

リンジュが、慌ただしく走り回っている。
そんなに走り回っていると自分の悪戯に自分で引っかかるぞ…

取り敢えず、木に登って来たネズミを片手で捕まえる。
害獣と言われている種類のネズミか……じゃあ死なない程度に…

少し血を吸う。

他人に見られたら確実に引かれるとわかっている。

実際、ここに来る前は…いや、やめよう…

そのまま我は、その木の上に座っていた