呪いの残痕�� ページ42
「どーも、Aくん。嫌だなぁ…今日来るなんて、一言も聞いてないっすよぉ」
人好きのするへらりとした笑みを浮かべ、砕けた敬語で軽薄そうな印象を抱かせるこの男こそが、村雲江たちの主であり、討伐課第二班に属する兼業審神者…湊さんだ。
来るだろうなとは思っていたけれど、想像以上に早い…と、バクバクと激しく振動する脈に口元を引き結ぶ。
ていうか、湊さん…どうして
ごく自然に床を踏みしめ、一歩こちらに近づいた湊さんの様子に違和感を覚えていると、戦場でも中々ないような強い殺気にあてられて全身の血の気が抜ける。
咄嗟に刀を抜き、湊さんへ切っ先を向けた長義に叫んだ。
「だめだっ、長義！この人に刀向けるな!!っう、ゴホゴホッ…」
「なぜ…ッおい、しっかりしろ！」
「あーあ…ダメじゃないっすか、そんな大声出しちゃ。呪詛が進行しちゃうっすよ？」
「呪詛…？か、カシラ…一体何を言って…」
にこにこした好青年のような笑みを浮かべたまま、まるで悪役みたいな台詞を言ってのけた湊さんに、村雲江が絶句する。
五月雨江も起きていることが理解できないのか、息を詰まらせた。
くそ、気づくのが遅すぎた…
咳をすると、口からも血が出てくるようになってしまった。息もしずらくなってきている。
長義は変わらず刀を構えたままだが、斬りかかる様子はない。
狭まる気道をどうにか確保しようと深い呼吸を続けると、目の前まで歩み寄った湊さんが、依然笑みを崩さないまま僕を見下ろした。
「Aくん。うちの雲くんを保護してくれたこと、本当に感謝してるんすよ。でも…いくら恩人の君でもね、人のものに"マーキング"するのはいただけないなぁ」
「っは…村雲江に、僕の霊力、が…はぁっ…混じってた、から…っふ…それで、"マーキング"？」
「…!!」
腰を落とし、ソファの上で蹲る僕に目線を合わせた湊さんの言葉に、負けじと引きつった笑みを向けながらそう言い返すと、彼の後ろで呆然としていた村雲江がはっと目を見開いた。
それに気づかない湊さんは、突き付けられた刃先をものともせず、喉奥でくつくつと笑っている。
「そうっすよ、Aくん。俺、言いましたよね。"もう誰にも俺の宝物を奪わせない"って。例え君が相手でも、俺は容赦しな──」
「違う!!」
懐から札を取り出しながら、すとんと表情を消した湊さんの言葉を、村雲江が断ち切った。
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千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！私のお願いを聞き入れていただき、ありがとうございます！！無理を承知の上でのお願いだったのに了承してもらえてとても嬉しいです！！投稿の方は寒蘭様のペースで大丈夫ですので！これからも応援しています！お体に気も気をつけください！ (3月11日 13時) (
レス) @page46 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
寒蘭(プロフ) - 千珠さん» かしこまりました！本編未登場の子に関してはIFストーリーとして書かせて頂きます(*´∀`*)全員を書けるかわからないですが、ストーリーが思いつき次第投稿しますね！ (3月8日 17時) (レス) id: 69f96811e5 (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» 本編にいないキャラ達なのでFIストーリーで大丈夫です！！もし、検討していただけるなら幸いです(今あげたキャラは私の推し達です。まだ推しはいますが) こんなに沢山リクエストするのはどうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします…！スライディング土下座 (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» と、コメントのついでみたいになるのですが、数珠丸恒次、小烏丸、抜丸、肥前忠広、今古伝授の太刀、泛塵、笹貫と孫六兼元と京極正宗ちゃんのリクエストもお願いできたら嬉しいのですが……。本編にいないキャラだとは思うのですが、夢主ちゃんと絡ませて欲しいくて… (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！はい！それでもか構わないです！無理なリクエストをお願いしているのに、書いていただけけるだけでとても嬉しいです！本編で未登録のキャラをまたリクエストととしてお願いするかもしれませんが、その時はIFストーリーでOKです！！ (3月8日 12時) (レス) @page43 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒蘭 | 作成日時：2023年12月17日 23時
