呪いの残痕�� ページ41
「やべっ」
「!?」
すぐさま刀から顔を離し、真上を向く。
けれど、両の鼻から溢れ出る血液は止まらない。
どうしてか涙も止まらなくて、けれど頭は酷く冷静なまま、周囲の三振りに声をかけた。
「ちょ、ごめん村雲江、刀返すね。あとティッシュください…」
「ななななんで！制約はもうないって言ったじゃん!!」
「Aさん、紙はこちらに。目からも出血しています、一度眼帯を外しましょう」
「一体何があった、どうしてそんな呪詛返しのような症状が…！」
突然現れた異常に慌てふためく三振りを落ち着かせるべく、村雲江に刀を返し、もらったティッシュで鼻と目を押さえつつ笑みを向けた。
耳鳴りと頭痛がやばいけど、なるべく引きつらないよう意識する。
「大丈夫だから、みんな落ち着いて…まず順番に説明すると、これは制約が原因じゃないよ。制約はとっくに解除されてる。そんで長義、呪詛返しっていうの、半分正解」
「は…？」
眼帯汚れちゃったな…とどうでもいいことを考えつつそう話すと、長義は訳が分からないと言いたげに素っ頓狂な息を漏らす。
依然止まらない鼻血に大量のティッシュをあてがいながら、僕は背筋に冷や汗が滲むのを感じていた。
「村雲江。君に起こっている異変の原因、わかったよ」
「え、今？それ今言わなきゃだめかな!?」
「今言わなきゃだめ、時間がないから。あのね、君のその異変と、ついでに今僕の身に起こっているこれ、どうにかできるのは湊さんしかいない」
「カシラ…？」
現在の僕は両目からも両鼻からも血をだらだら流していて、中々に恐ろしい状態だと思うけど、それに構わず村雲江を見据えれば、彼は瞠目して言葉を詰まらせる。
それにこくりと頷いて、さらにまくしたてるように続けた。
「村雲江さ、うちで先代に呪いをかけられて、僕がそれを解呪したって話も、湊さんにしてないでしょ」
「し、してない」
「そこから説明して、今回の成り行きも話さないとだめだ。じゃないと、許してもらえないどころか…本気で殺される」
「えっ…!?」
粟立つ首筋を誤魔化すように無理矢理口角をあげると、村雲江だけでなく、五月雨江も動揺に目を見開く。
──その時だ。
ドガァン！と凄まじい音を立て、応接室の扉が蹴破られた。
そこから姿を現したのは、肩につくほどの艶やかな金髪をなびかせ、白い狐口面で顔の下半分を覆い隠した男──
──ここ、珊瑚城の主、湊さんその人だ。
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千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！私のお願いを聞き入れていただき、ありがとうございます！！無理を承知の上でのお願いだったのに了承してもらえてとても嬉しいです！！投稿の方は寒蘭様のペースで大丈夫ですので！これからも応援しています！お体に気も気をつけください！ (3月11日 13時) (
レス) @page46 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
寒蘭(プロフ) - 千珠さん» かしこまりました！本編未登場の子に関してはIFストーリーとして書かせて頂きます(*´∀`*)全員を書けるかわからないですが、ストーリーが思いつき次第投稿しますね！ (3月8日 17時) (レス) id: 69f96811e5 (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» 本編にいないキャラ達なのでFIストーリーで大丈夫です！！もし、検討していただけるなら幸いです(今あげたキャラは私の推し達です。まだ推しはいますが) こんなに沢山リクエストするのはどうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします…！スライディング土下座 (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» と、コメントのついでみたいになるのですが、数珠丸恒次、小烏丸、抜丸、肥前忠広、今古伝授の太刀、泛塵、笹貫と孫六兼元と京極正宗ちゃんのリクエストもお願いできたら嬉しいのですが……。本編にいないキャラだとは思うのですが、夢主ちゃんと絡ませて欲しいくて… (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！はい！それでもか構わないです！無理なリクエストをお願いしているのに、書いていただけけるだけでとても嬉しいです！本編で未登録のキャラをまたリクエストととしてお願いするかもしれませんが、その時はIFストーリーでOKです！！ (3月8日 12時) (レス) @page43 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒蘭 | 作成日時：2023年12月17日 23時
