呪いの残痕�� ページ35
改めてテーブルを挟み、村雲江、そして五月雨江と対峙する。
僕らに飲み物を用意してくれた二振りは、水だけ用意してソファに座った。
「…二人は水でいいの？」
「うん、今はこれしか飲めないから…」
「…？」
眉を下げて笑う村雲江の言葉の意味を飲み込めず、どういうことかと言いかけるも、それより先に五月雨江が口を開いた。
「さて…さっそくですが、本題に入りましょう。雲さん」
「あ、うん…そう、だね」
五月雨江に促されて、村雲江はしばしの間視線を彷徨わせる。
膝の上で拳を握りしめ、どことなく緊張している様子だ。
事前に軽く聞いた限りでは、結構厄介な問題が起きているらしいけど…湊さんに知られたくないという理由も気になる。
いろいろ気になることはあるが、村雲江が自分のタイミングで話し始めるのを、ジュースを飲みながらのんびり待つ。
するとやがて、彼は意を決したように僕の元で視線を止めた。
「あの。相談したいこと、なんだけど…この前簡単に話したの、覚えてる？」
「うん。確か、呪いの後遺症が出てる、みたいなこと言ってたよね」
問いかけに素直に頷くと、村雲江は視線を落とし、指を組んで俯いた。
その様子はとても不安そうで、何かを恐れている様な落ち着きのなさが窺える。
そんなに深刻な状況なのかと眉をしかめると、床を見つめたままの村雲江がか細い声を絞り出した。
「なんというか…後遺症といっても、別に、君の腕が悪かったとか、失敗したとか、そういうことを言いたいんじゃなくて…ただ、ずっと異変が続いてて…それだけなんだ…」
「…ん？」
震える声の村雲江に、僕は首を傾げる。
てっきり、よほど口にするのも憚られるほどの、とてつもない悪い状況に怯えているのかと思っていたけれど…
どうやら違うらしい。
「いやあの、村雲江？何か勘違いしてない？」
「…え？」
今の言葉で彼が何を懸念しているのかを大まかに悟り、その懸念を払わねばならないと判断した僕は、恐る恐る顔をあげた村雲江の目を真っ直ぐ見返した。
「呪いの後遺症が出るってことは、それはつまり解呪の時点で、何らかの不備があったのは確実なんだよ。
そりゃあ、心身を喪失するレベルの強力な呪術だったら、後遺症として影響はあるかもしれないけれど…
完全な解呪が可能な呪いで後遺症が出るのは、絶対的に術者の落ち度なんだ」
安易に飲み込めるようにはっきりと言葉を打ち出すと、村雲江は目をまん丸に見開いた。
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千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！私のお願いを聞き入れていただき、ありがとうございます！！無理を承知の上でのお願いだったのに了承してもらえてとても嬉しいです！！投稿の方は寒蘭様のペースで大丈夫ですので！これからも応援しています！お体に気も気をつけください！ (3月11日 13時) (
レス) @page46 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
寒蘭(プロフ) - 千珠さん» かしこまりました！本編未登場の子に関してはIFストーリーとして書かせて頂きます(*´∀`*)全員を書けるかわからないですが、ストーリーが思いつき次第投稿しますね！ (3月8日 17時) (レス) id: 69f96811e5 (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» 本編にいないキャラ達なのでFIストーリーで大丈夫です！！もし、検討していただけるなら幸いです(今あげたキャラは私の推し達です。まだ推しはいますが) こんなに沢山リクエストするのはどうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします…！スライディング土下座 (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» と、コメントのついでみたいになるのですが、数珠丸恒次、小烏丸、抜丸、肥前忠広、今古伝授の太刀、泛塵、笹貫と孫六兼元と京極正宗ちゃんのリクエストもお願いできたら嬉しいのですが……。本編にいないキャラだとは思うのですが、夢主ちゃんと絡ませて欲しいくて… (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！はい！それでもか構わないです！無理なリクエストをお願いしているのに、書いていただけけるだけでとても嬉しいです！本編で未登録のキャラをまたリクエストととしてお願いするかもしれませんが、その時はIFストーリーでOKです！！ (3月8日 12時) (レス) @page43 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒蘭 | 作成日時：2023年12月17日 23時
