呪いの残痕�� ページ34
「わ、わかってるよ…わかってるけど。できればカシラには、あまり知られたくなくて…」
「やむを得ず、です。断じて、この城に不遜な輩を招くつもりはありません。貴方だから、このような手段に出たのですよ」
「…ふぅん。ま、湊さんにチクるのは、全部の事情を聞いてからにしてあげるよ」
「勘弁して…」
二振りを解放してツンとした態度で言うと、村雲江はお腹を押さえてか細い声を漏らした。
ストレス与えちゃったのは申し訳ないけど、僕だって二振りの主である湊さんを差し置いて、彼らの相談を受けようとしているのだ。実は、さっきから冷や汗がすごい。
湊さんは椿さんと違って優しいし、全然怒ったりもしないけど、逆にそういう人が怒った時が一番怖いって言うからね…
怒られませんように…と内心で祈りつつ、案内された応接室のソファに腰を下ろす。
この本丸は全体的に和風なのだが、上層は洋風になっているらしく、この応接室も洋風だ。
向かい合うように設置された革製のソファが二つと、その間にアンティークのローテーブル、壁際には大きな本棚が置かれていて、暖炉もある。
…やっぱりあのお風呂屋がモデルだよな、ここ。
何度考えても見覚えしかない内装を見回しながら、今度湊さんに聞いてみよう…と脳裏にメモし、お茶の準備をする村雲江と五月雨江を見上げた。
「コーヒーと緑茶と水とりんごジュースがあるけど、どれがいい？」
「りん…コーヒーお願いします」
「ふふ、りんごジュースだね」
「くっ…！」
慌てて言い直したのに誤魔化されてはくれず、村雲江は小さな冷蔵庫からりんごジュースを取り出すと、コップに注いでテーブルに置いてくれた。
不貞腐れつつも礼を言うと、子供を見るみたいな生温かい目で微笑まれた。ちくせう。
「長義さんはどうしますか」
「あぁ、俺は護衛で来ているのでお構いなく」
「しかし…長くなると思いますが」
「もらっておいたら？ていうか、後ろに立つのやめて。横座ってよ」
「はぁ…わかったよ。それじゃあコーヒーをいただこうかな」
「わかりました」
五月雨江に問われて一度は身を引いた長義だけど、僕の隣に一人分のスペースを空けているというのに、わざわざソファの後ろに立っているものだから、ぺしぺしと隣を叩くと観念したようにため息をついて座った。
コーヒーで、って淀みなく言えるのいいなぁ…
僕、砂糖とミルクをたっぷり入れないと飲めないから、ちょっと迷うんだよね。
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千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！私のお願いを聞き入れていただき、ありがとうございます！！無理を承知の上でのお願いだったのに了承してもらえてとても嬉しいです！！投稿の方は寒蘭様のペースで大丈夫ですので！これからも応援しています！お体に気も気をつけください！ (3月11日 13時) (
レス) @page46 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
寒蘭(プロフ) - 千珠さん» かしこまりました！本編未登場の子に関してはIFストーリーとして書かせて頂きます(*´∀`*)全員を書けるかわからないですが、ストーリーが思いつき次第投稿しますね！ (3月8日 17時) (レス) id: 69f96811e5 (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» 本編にいないキャラ達なのでFIストーリーで大丈夫です！！もし、検討していただけるなら幸いです(今あげたキャラは私の推し達です。まだ推しはいますが) こんなに沢山リクエストするのはどうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします…！スライディング土下座 (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» と、コメントのついでみたいになるのですが、数珠丸恒次、小烏丸、抜丸、肥前忠広、今古伝授の太刀、泛塵、笹貫と孫六兼元と京極正宗ちゃんのリクエストもお願いできたら嬉しいのですが……。本編にいないキャラだとは思うのですが、夢主ちゃんと絡ませて欲しいくて… (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！はい！それでもか構わないです！無理なリクエストをお願いしているのに、書いていただけけるだけでとても嬉しいです！本編で未登録のキャラをまたリクエストととしてお願いするかもしれませんが、その時はIFストーリーでOKです！！ (3月8日 12時) (レス) @page43 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒蘭 | 作成日時：2023年12月17日 23時
