番外編（一部本編）．【仕切りなおす決意】霧野Side ページ6
Take2
霧野「仲いいなー、アイツら」
神童「そうだな」
霧野「一体、何話してるんだか」
神童「そうだな」
霧野「付き合ってたりして？(ﾁﾗｯ」
神童「そうだな」
霧野「……どうした、神童」
俺がそう聞くと、神童は俯いた。
……全く……素直になればいいものを。
軽く嘆息する。
霧野「お前……どうするんだよ」
すると、神童は下を向いたまま、ポツリポツリと喋りだした。
神童「俺は……どうすればいいんだろう……」
俺は口を噤み、神童の言葉をじっと聞いていた。
神童「アイツが他の奴と仲良くしているのが……とても辛い……胸が苦しいんだ……」
神童の言う、‘アイツ’は、紛れも無い‘アイツ’の事だろう――――――――――
神童「アイツを苦しめたくない……でも……俺は――――――――――――――「言えよ」
次の言葉を言う前に、俺は神童の言葉を遮った。
ハッと、顔をあげ、俺をじっと見つめる神童。
そんな情けない姿を見て、俺は肩を竦めた。
霧野「そんな悩んでるなら、ぶつかっていけ。フられるなら、フられたでスッキリするぞ？」
神童は、拳をぎゅっと握り、下唇を噛んでいた。
霧野「……悩んでたら、そのうち抑えきれなくなるぞ。自分の物にしたいなら、行動を起こせ、神童」
神童「霧野……」
神童の瞳に、光が灯った。
神童「霧野、俺……言う。言って……アイツに想いを伝える」
その意志の強さに、俺はそっと微笑んだ。
霧野「あぁ。頑張れ、神童！」
・
・
・
・
・
「はい、おっけー」
霧野「ふぅ……」
OKが出て、俺はその場にへたり込んだ。
霧野「やっぱり疲れるな……」
空野「お疲れ様です、霧野先輩」
霧野「あぁ、ありがとう」
……ふと、神童の姿が見えないことに気が付いた。
霧野「……空野、神童はどこに行った？」
そう聞くと、空野はAの所を指差した。
神童は―――――――――――――――――
霧野「ちょ、ちょっと待て神童！もう休憩していいんだぞ！？もう終わってるんだぞ！？」
丁度、Aに話しかけているところだった。
俺は、神童の肩をむんずと掴み、ズルズルと引きずりながら元の場所に戻った。
神童「何で邪魔するんだよ！」
霧野「もうOKでてるんだよ！」
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風蘭(プロフ) - こちら風蘭、こちら風蘭。死にそうでｓ(( とりあえずひたすらあまねを応援← がんばれぇぇぇえええ！！！ (2012年7月14日 11時) (
レス) id: 5c098855ff (このIDを非表示/違反報告)
sёruT(プロフ) - すんげぇ面白かった。 とくに、狩屋と剣城の妄想が・・・ (2012年4月21日 14時) (レス) id: f8559281ed (このIDを非表示/違反報告)
緑雪 - 剣城が空気に・・・・・・・ (2012年3月27日 11時) (レス) id: 01f4a25f12 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭(プロフ) - どうしたんだぁぁ (2012年3月26日 20時) (レス) id: 5c098855ff (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - あのさいしんがんばってくださいね＾＾誰とくっつくか楽しみです (2012年3月19日 21時) (レス) id: 4cf1b30462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見野あまね | 作成日時：2012年2月8日 17時
