【刀剣乱舞】愛してます、主、切実に

八話*一時花丸? ページ10

「ｸﾞｽｯ…」



調合室の一室、
私は情けなく啜り泣きしていた。




「景勝公かっこいいもん…
謙信公とおんなじくらいかっこいいもん…」

「まだ言いますか。貴方もねちっこいですね」

「本ッ当に懲りないなアン…タ…」





物吉の顔を見て目を見開く。
どうして…







「愛されてますね。
お陰で僕の両頬と右瞼は御釈迦様ですよ。」

「馬鹿!放っておいたら痕に残るよ!
ほら、手当てするからついて来て!」




＊°


「痛…っ」

「消毒液が染みるけど、我慢して。」




オキシドールを物吉の頬に点ける。
痛みで綺麗な顔が歪んでいるが、慣れだ慣れ。





「ねぇ姫鶴」

「さん付けろ、さん。」

「アンタ僕の事嫌いですか?」

「ちょっとアンタ、これでも分かんない?
言わないと分かんない??」




嫌いだよ。
景勝公の事を馬鹿にして…






「でも、仲間だから。」

「!」

「仲間の治療は私の役目。
だから、大っ嫌いなアンタでも私が治したげる!」




物吉の頭をわしゃわしゃ〜、と撫でる。








「あ、」



…ヤバ。怒られる。


『アンタに撫でられて幸運減ったらどうすんだよ!』
って言って怒られる。






「……!!/////////」


ほらー、顔赤いやーん。
怒ってらっしゃいますやーん。




そーっと手を離して、逃げた。






(姫鶴のくせに…姫鶴のくせにぃぃぃ…!//////)

(刃生、怒られるのは嫌なんだっ!;;)





☆物吉貞宗、攻略＿＿＿＿!

九話*花丸は一瞬で→←七話*セコム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す