【刀剣乱舞】愛してます、主、切実に (ページ4)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:48,396 hit

二話*傾国様の命令ページ4

「じゃあおこたに失礼…
ふわぁぁぁ、あったかいぃぃぃ…」

主が本丸に来てからもう半年経っている。
皐月だった暦はもう霜月、冬間近だ。

しかも今年はもう既に真冬並みに寒い。
だから先週から各部屋に炬燵が置かれたんだけど…

「調合室は部屋の大きさ云々で入らなかった。」

「調合室は貴方の部屋じゃないでしょう。」

「いやストーブすら無いんだよ!?
毎朝毎朝凍え死にそうなんだから!」

「…部屋で、ちゃんと寝なさい。」

「幾ら何でも、風邪引くよ」

「ごめんなさい」

小夜と江雪に怒られた。
いや不摂政なのは分かってるけど、炬燵で寝るのは止められないんだ!

「あ、いい事思いつきました。
このばば抜きで一番に抜けた人が負けた人に命令しましょう。」

…ぅん?

「ちょっと宗三、何言って」

「はい、僕一抜けです。」

「テメェ自分が一抜けになるの分かって言っただろ!」

「ふふふ、頑張ってくださいね?」

宗三はそう言って微笑んだ。
……国が傾いてたまるかッ!!!!!

「……終わりました。」

江雪が抜けて、

「あ、僕も終わったよ。」

小夜が抜けて、

「…お前ら計ったな」

私の手には、二と悪魔が描かれた札が残された。

「姫鶴に命令なんて、二度とない契機ですね。」

「おうおうおうおう!
ご随意にどうぞ、傾国様よう!」

「長谷部みたいな事言わないで下さいよ全く…

.

.

…僕の隣に座ってください。」

は?

隣?

.

……は?

「宗三熱?頭大丈夫?看病ならするよ?」

「本当失礼ですよね貴方。
つべこべ言わず早く座りなさい。」

「拒否権はないのか…っ!」

一旦炬燵を抜け、宗三の隣に入る。
…流石左文字、炬燵大っきいな。

入った途端、肩が少し重くなった。

「……宗三、肩に頭置かないで。」

「僕が一位で貴方は最下位でしょう?
次の回が終わるまで、僕の言う事は絶対です。」

「うっそでしょ…?」

暫くこんな感じで、宗三が肩に寄りかかっていた。