【刀剣乱舞】帰ってきてください、主、切実に

二十三話*緊急事態発生 ページ30

男共を外に出し、今は私とA様の二人だけ。
私が真顔なのに対して、A様は疑問そうな顔をしている。



「…あのー、姫ちゃん?お、怒ってる?」

「はぁ?」

「ひぇー…」



それが、一番腹が立つんだ。


「青江にあんなことしておいて…ただで済むと思っているんですか?





私なら済ませない。だから主である貴方を本気で蹴り飛ばした。





だって…此処の本丸の刀剣達は、私の家族だから…怒るのは当然でしょう?






だから、私は貴方を許さない。
家族を傷つける貴方を、主とは認めない。」





主に対してこんなことは御法度。
刀解されてもおかしくはない。


…けれど、家族のためなら、安いもんだ。







当のA様も、これで反省してくれれば…


「ちょ、ちょいちょいちょい待ち!


え?もしかしてさっきのアレの事で怒ってんの?」




…反省してねぇなコイツ。





「…袈裟斬りにしてやりましょうか?」

「いやまだ結婚してないのに死にたくはないなぁ!?」


刀を出そうとしたら、流石に慌てて止めに入った。




「だったら何で夜伽まがいの事をしたんですか…」

「え?夜伽?それってえっちのこと?」

「はい、えっちの事です。」

「…おせっせのこと??」

「はい、おせっせの事です。って何だこの会話」



A様はしばしうーん…と考えたかと思えば、









「私、手入れしてただけだよ?」





と、爆弾発言をした。
さらには、







「えっちが、お手入れになるんでしょ?え、違うの??」




と、先程の発言をゆうに超える爆弾を落とした。

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