【刀剣乱舞】帰ってきてください、主、切実に

十話*隠れんぼ、参る! ページ13

朝餉も食べ終わり、
布団も全部干し終わり、


皆、それぞれ自由過ごしていた。



「ひめ姉ー!隠れんぼしよー!」


私も近侍の作業も粗方終わり、縁側でのんびりしていた。
そして短刀(1人大太刀)達に誘われ、現在に至る。




「はいはいどーせ鬼でしょー?」

「だって姫姉すぐに見つかるもんな!」

「そーそー!隠れるの下手っぴだよねー!」

「厚と乱、まずお前らが標的だ。覚悟してろ」




かつて主…千秋様主催の隠れんぼ大会で開始10秒で見つかった私だ。

隠れないんぼなら結構いい線いくんだけどなっ!うん、虚しい!





「えーでも短時間で全員見つけられるかなぁ…」

「それなら私もお手伝いしますぞ」

「一期が?」

「えぇ、姫鶴殿の索敵能力は、私も参考にしたいので。」

「まぁ…太刀のくせに索敵の方が得意だもんね、私」

「刀剣にもそれぞれ個性があります。姫鶴殿の良いところですぞ。」

「ならいいんだけどねー…さぁさぁ始めるよー!百数える間に隠れろー!」

「「「はーい!!」」」



短刀達が一気に散らばる。
…機動高くね?いや長谷部ほどじゃないんだけど。




「よし、じゃあ百数えますかっと!」

「そうですな。」





結局隠れんぼの結果は、

最初こそ大量に見つけられた。
けど蛍丸を見つけられなくて時間切れ。短刀達の勝利だった。


ちなみに厚と乱は真っ先に見つけたよ!やったぜ!




「ひめ姉様…その…頭、撫でて欲しいです…っ!」

「ぼ、僕も…//////」

「いいよ五虎退!小夜!隠れんぼ、楽しかったね!」

「はいっ!…えへへ///」

「…///」



五虎退は私とは謙信公に仕えていた頃からの仲。
心優しくて可愛い、私の弟のような存在だ。

小夜は面と向かって話したのは此処が初めて。
江雪や宗三が溺愛するのも分かる、可愛い子。


私の兄弟刀は、まだ実装されてない。
けど…皆のお陰で、寂しくないんだよなぁ。






「(五虎退は天使、姫鶴殿は聖母ですかな!?本当、此処は刀源郷ですな…!///)」

「(小夜も姫鶴様も愛らしいです…///)」

「(これが…和睦です…!///)」



《兄組、密かに悶える。》

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