夢を見たいなら金払え！2【W.r.w.r...ｄ!】 (ページ27)

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73本目:シアンページ27

しおり「こんにちは。本日はどのような御用でございましょうか。」

さおり「◯◯さまですか！担当の者をお呼びいたしますので少々お待ち下さいね！」

そう、私達はフューラーグループの受付嬢として働く事になった。

元々、接待関係だった為この仕事は天職みたいなもので、社員や来客、取引先の方にまで好評なよう。

「ねぇねぇ、お二人さん。この後暇なかんじぃ？」

しかし、前職と変わらず少なかれずこう言う輩が居るのは変わらない。

でもね？

gr「おっと、俺の彼女に何か用でもあるのか？話し合おうじゃないか？」

Shp「うちの彼女に触れんといてもらえます？」

そう、変わった事もあるんです。

「い、いやぁ。お、お二人の彼女とは知らずに、、、、申し訳御座いませんでしたあ！！」

逃げる様に去っていくその人を見つめながら二人で顔を見合わせて笑う。

そして、、

しおり「ショッピくん！お帰りっ。」

さおり「グルッペン今日は早いじゃん！？」

そう、それは大好きでやまない『彼』の側で働ける事。

以前のように収入が得られる訳ではない。

それに、高層マンションに住んだりお客さんにブランド物の服とか、靴とか買ってもらったり。そんなことができる訳でもない。

でも、あれだけお金があっても満たされなかった心は、彼ら愛する人によって溢れんばかりになっている。

しおり「ショッピくん、帰ったら今日は何食べたい？」

さおり「グルッペン！！早く帰ってゲームしよっ！？」

Shp「しおりさんの作った物ならなんでも美味しいっすよ。」

gr「あぁ。すまんすまん。今日はさおりの言ってたあのゲームをやる約束だったもんなぁ」

私たちは愛する人と暮らしていく事の幸せをこの間で学んだのだ。

そう、これが一番の幸せなのだ。

キャバ嬢時代とは違って離れて暮らしてたからって私たちの絆が離れる事は無いし、毎日会えるもんね！

さおり「ねぇねえ！！グルッペン。

大好きだよ！！」

gr「ははは。どうしたんだ？急に改まって、

俺も愛しているぞ、、、、これからもずっとな。」

Shp「しおりさん。月が綺麗ですね。」

しおり「うふふ。貴方とみる月だからでしょうね。」

二人でお互いに肩をならべあって帰る道。

願わくばこの幸せな生活がいつまでも続きますように。