3 ページ3
．
親友と話したクソクズモテ男に何故か呼び出された件。
そんなライトノベル誰が読むんだよ。誰も読まねぇよ。
一人で脳内ツッコミをしながらもぼんやり空き教室で自分を呼び出した男であるだるまを待っている。あのような不潔な男からの誘いなんて、友人からの言伝でなければ即日断っているところだ。
というか、なんのようなんだろうか。てかそろそろ刻限なんだけどさっさとこいよ。好きじゃない相手だからこそかなり好き勝手罵詈雑言を脳内で叩きつつ待ちぼうけていたら、がらがらとドアが慌ただしく開いた。
「悪ぃ、待っとった！？」
肩で息をしながら入ってくるだるまは、それはそれは急いでいたことがよくわかって、おやと思った。失礼であるが、この男でもちゃんと遅れたら悪いとは思うんだな。他の女子たちの噂からは「待ち合わせに1時間遅れるのは当たり前」だと聞いていたんだけど。
詰め寄るように矢継ぎ早に聞いてくる男に別に、と呆然と返した。ほ、と息を吐いて安心したような顔をするだるまに、なんだか話と違うな、と首を傾けた。もっとこう、不遜な感じで「オモチャ何号にしてやってもいいで」みたいなことを言われるだろうから男の大事なところを蹴り上げて帰ろうと思っていたのだが。
困惑しつつも、用事って何？と促せば、なぜか耳まで真っ赤になって何かを差し出して頭を下げるだるまの姿がそこにある。え？と目を瞬かせて、思わず固まった。
いやだって、仕方ないではないか。
「あ、ああ、あの、あのな、」
まさか、あのモテ男が、顔を真っ赤にして
「こ、これな！あの、俺、病気持ってなかった！」
ーー性病検査報告書を渡してくるだなんて、思わないじゃないか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃた - ちゅき、、、 (4月18日 0時) (
レス) @page5 id: 79fc2d292f (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - おもろw好きです！応援させてください！！！！！ (4月16日 2時) (レス) @page5 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - ここの界隈じゃあまだ見た事のないタイプの作品でもう全てにびっくりです笑。めちゃめちゃ好きです。 (2022年12月4日 22時) (レス) id: 7ea244ae4c (このIDを非表示/違反報告)
わああ - おもしろ！！！すきやわ！！ (2022年10月14日 16時) (レス) @page5 id: 965338fe66 (このIDを非表示/違反報告)
Lu__A09(プロフ) - いや、めちゃおもろいんやが何？最高かて (2022年10月14日 10時) (レス) @page4 id: ebf47e3a09 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：プロシオンの烙印 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/6zp7JIEaL24NfiM
作成日時：2022年10月13日 18時
