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「そんな良いかな？」
「うん、これは良いな！金狼と千空はいいのか？」
「そんな年かよ」
「俺も別に」
金狼の態度にむっとした銀狼くんは更に私の腕を引き寄せて「僕のAちゃん何だから！」と言った。あっれー？スゴく可愛い天使が見える。
「くだらねぇ事してねぇで、ついたぞ」
「すごい……ホントに村だ」
石神村は想像の倍以上素晴らしいところだった。石化する前によく行っていた昔の遺跡とかと似ているようで大きく違うのはしっかりと生活感があるってところだ。
「僕はここで門番してるんだよ！金狼と一緒に」
「すごい！その年で門番……ってことは銀狼くんは戦えるんだね」
「ま、まぁね……僕強いから」
「ということで、銀狼と金狼はここで一旦お別れだな。Aは私達と服を作りにいくぞ」
「の前にメガネだろーが」
「いーや、先に服だ」
なにがなんでも！って感じのコハクさんにお姫様抱っこされて私のライフはもうゼロよっ！あらやだイケメンとぅんく。とふざけてる間に私は石神村に強制的に連れ込まれたのだった。
部外者大丈夫なのかな？とコハクさんに聞いてみると問題ない！の一点張りで、とりあえず従っとくか。と大人しくされるがまま服を着せられた。
「いや、さすがにコレは」
着せられたのは露出高杉な感じでミニスカと上もなんかヘソ出し。ちなみにコハクさんに連れ込まれたところはこの村の巫女さんがいる建物で、その巫女さんはコハクさんの姉であるルリさんというこれまた金髪美人。
「コハクさん、コレはちょっと露出が。私も銀狼くんみたいなズボンタイプが良いのですが」
「む、コハクで良いぞ」
「あ、いやソコじゃなくて。えっと、ルリさんも静観してないで助けて欲しくてですね」
「可愛いですよ、Aさん」
あ、こりゃ。うん、ダメなやつだ。とりあえず布と裁縫道具を借りて、せっかく戴いたものをすぐに改造するのは気が引けるが上着にはフードをつけてパーカー風にし下のスカートは短パンに変える。ちなみにヘソ出しは無しにしてTシャツっぽいインナーに変えてもらった。私は女の子らしいのとか苦手だから少しでもボーイッシュな感じにしたいのだ。
「うん、裁縫出来ないマンだけどこれでちょっとは服っぽいかな」
「こっちもこっちで良いが、ふむ」
コハクさ……コハクとルリさんは前のも捨てがたそうだけどまぁ、良いでしょ。私はこれが良いんだから。
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作者名：宇治銀時 | 作成日時：2024年1月6日 23時
