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「ちなみにメガネ作ったのって」
「それは千空ちゃんだよ。千空ちゃんスゴく頭良いんだから」
「正確に言うとカセキっつージーサンが形にしたけどな」と付け加える千空さん。いや、形にした人もそれはそれでもちろんスゴいんだけど。やっぱ頭良さそうな雰囲気は伊達じゃなかった。
「ひぇー、マジか神か。変な頭って言ってごめんなさい」
今までわりと失礼なこと考えてたの詫びるわ。申し訳無さすぎる。とりあえず千空さんにぺこぺこ頭下げてたら、腕に引っ付いてる銀狼くんに引っ張られた。
「僕も色々と手伝ったんだよ」
「そっかそっか、銀狼くんすごいね！」
「えへへ」
空いてる方の手で銀狼くんの頭を撫でるとスゴく嬉しそうな顔になった。なんか、可愛いなこの子。もっと撫でとこ。
「銀狼から下心しか感じられんのだが」
「それにしてもAもうまく手懐けてる感じあるよな」
後ろからコハクさんとクロムさんが何か言ってる。この可愛い銀狼くんが下心なんて……いや、別に可愛いからいいや。あざとい子大好き。
「銀狼、くっつきすぎだ」
「金狼もしかして僕のこと羨ましいの？でもここは譲らないからね！」
「Aちゃんってオオカミ手懐けてたけどもしかしてそういう才能持ってる？今もそうだけど」
と銀狼を指差しながら聞いてくるあさぎりゲン。別に手懐けてるつもりはないのだが。
「オオカミは分かんないけど、私妹いるから。銀狼くんは弟みたいで可愛いし」
ついつい甘やかしたくなるよね。と銀狼くんの頭を撫でる。あれ、もしかしたらあさぎりゲンも頭撫でて欲しかったりするのかな？
ちょいちょいと手招きすると察したのか少し屈んで頭を近付けてきたあさぎりゲン。銀狼くんを撫でたときみたいに優しく撫でてあげる。銀狼くんとはまた違うさらさら感が手に心地よい。
「これはゴイスーだね。ハマっちゃいそう」
「人の手をヤバイ薬みたいに……」
「私も！私も気になる」
「お、俺も！」
コハクさんとクロムさんも一緒になって寄ってきたから全員の頭を撫でるとそれぞれに嬉しそうな顔になっていた。
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作者名：宇治銀時 | 作成日時：2024年1月6日 23時
