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「ひどっ！初対面の人に悪口とかダメなんですよ。って、うわっ変な頭！！」
「お前、数秒前の自分の発言覚えてるか？」
「いやー、なんか言いましたっけ？」
なんか、頭に白菜乗っけたみたいな人が現れた。異世界転生についてツッコミ？をいれてきたことを考えると彼はどうやら石化していた人間のようだ。でも、石化していた人は私みたいにたまたま復活したとしてハチマキの彼は……？
「あ、コイツか？コイツは3700年前の石化光線を免れた人類の生き残りの子孫だよ」
「石化を免れた人類って、地球全部がどうのって言ってた視聴者の方がいたから……地球外にいた。もしかして、宇宙飛行士とか？」
「へぇ、なかなか鋭いじゃねぇか」
わーい！変な頭の少年に褒められた。少年っていってもたぶん私と同い年だけど。もしそうだとしたら高校生か。にしては頭が良さそうというかめちゃめちゃ落ち着きありすぎというか変な頭。
「いやいや、私の……知り合いが石化した鳥の話から色々な推論をたててたからそれを元に私なりの仮説を。……あ」
「……大丈夫か？」
あきらかに様子が変わった私をハチマキの子が心配してくれる。一方の変な頭はため息を吐いている。いや、お前ドライやなこの現代人め！
「ごめんなさい、友達とも家族とももう会えないのかなって思って」
道中、目をそらしてきた数々の石像。中には知り合いのものももちろんあって。私が悲しむといつも狼さんがそばに寄り添ってくれた。そして、今も……。
「めんどくせぇ、いちいち泣くな」
「泣いてねぇし！いや、お前鬼か！？」
私が興奮すると一緒になって興奮する狼さん。変な頭の少年に向かって威嚇するからハチマキの子がビックリする。慌てて、撫でて落ち着かせる。
「おい、噛まないよな？」
ハチマキくんは変な頭の後ろに隠れてしまった。噛まない……と思うけど100%ではない。何せ野生だ。いつどこで牙を向くか。
「刺激だけはしないであげてください。さすがに彼が本気だしたら止められない」
「なんでその狼が懐いてんのかは知らねぇが、とりあえず森に避難させといた方がいいぞ」
「避難？」
オオカミが怖いから森に逃がしてほしいとかならわかるけど、避難させろとはどういうことだろうか？
「こっちにはヤベー雌ライオンが」
「千空！クロム！大丈夫か！！」
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作者名：宇治銀時 | 作成日時：2024年1月6日 23時
