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「……そうか」
鶴丸は一連の話を聞き終えると、真剣な面持ちで一言そう言った。
「で、これがその跡かい」
流れるような動きで顎を持ち上げられ驚く私を置いて、鶴丸が首筋を覗くようにして顔を近づける。
「…はい、内出血のようなものなので数日で消えるとは思いますが」
あまりにも自然にやってのけるものだから反応する暇もなかったが、そう言えば鶴丸は最初からこうだった。
いちいち目くじらを立てる必要もないか。
そう思うことにして、鶴丸が離れた後で服の襟を正した。
「にしても、加州、三日月と続き一期もか…」
鶴丸はそこまで真剣な声色で言ったあと、一転して可笑しくてたまらないというように声を上げて笑い始めた。
「やるなぁ君、もてもてじゃあないか。しかも相手は神ときた！」
どうせならそこに俺も加えておいてくれ、と膝を叩く鶴丸に、にわかに苛立ちが募る。
珍しく真剣に話を聞いていたと思ったら、結局これか。
笑いが収まる気配のない鶴丸に腹が立った私は、わざとらしく「貴方は何をして下さるんですか？」と投げやりに尋ねた。
「こうも特異な経験を積まされては、もうちょっとやそっとのことでは驚けませんよ」
喧嘩を売る勢いでそんな事を言ってみると、笑いすぎたせいか目尻に涙を浮かべた鶴丸が「そうさなぁ…」と記憶を巡らせるように目を伏せる。
「そうだ。先の一期の話だが、俺も出先で似たような話を聞いたことがあってな」
少しして、鶴丸は思い出したというように私の左手を取ると、するりと私の手のひらと自分の手のひらを重ね合わせた。
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ぽん(プロフ) - 嵯峨野ルナさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！しばし離れていたジャンルですので少々浦島ですが、こんなお言葉を頂けてありがたい限りです…！ら良ければお暇なときにでも、引き続きお付き合いくださいませ (10月14日 14時) (
レス) id: 87fc64d822 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野ルナ(プロフ) - 最高な作品に出会えて嬉しいです。お体に気を付けて、更新楽しみにしております！ (10月14日 10時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野ルナ(プロフ) - 初めまして！コメント失礼いたします。とても素敵な作品で1日に2度も繰り返し読んでしまいました。綺麗な言葉遣いでキャラクターの魅力が惹き立っていますし、夢主も私好みでキャラ達との関係も今後が非常に楽しみです！ (10月14日 10時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん
| 作成日時：2023年10月9日 16時
