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「…？主君、その首元はどうされたのですか？」
そのとき、ふいに尋ねられて無意識に首元に触れる。
何かで確認できないかときょろきょろとして、部屋にあった鏡台に目が行く。
「！！」
しかし、私は鏡の中の姿を見てすぐに顔を青くした。
首筋に赤く跡を残しているのは、おそらくは先程清光が付けたものだった。
「虫刺されですか？薬研兄に薬を貰ってきましょうか」
純粋に心配をしてくれている子達に何と答えたら良いのか、つい先程あった事というのもあり、私の口は上手い具合には回らなかった。
「…こ、れは、…その」
何人かが私の肌にいくつかあるその跡に首を傾げる中、私の反応を見た乱の表情が、怪訝そうなものから怒りを孕むものに変わる。
「……ねぇ、それ誰にやられたの」
乱の言葉に、内心ぎくりとする。
「…え、と…これはさっき…そこでかすって、」
「かすり傷じゃないよ、それ」
間髪入れずに返ってきた乱に言葉を返せないでいるうちに、短刀たちの間にピリピリとした空気が走るのに気が付く。
「主様」
「あ…五虎退、」
近くにいた五虎退に呼ばれ、この空気に怯えてやいまいかと口を開く。
「…主様を傷付けたのは、誰、ですか？」
しかし、いつも通りの口調とは対照的に、その瞳は鋭く光っていて、私は開いた口を噤んだ。
「……」
いつもその愛らしい姿に忘れそうになるが、彼らも戦に出る刀剣男士。
いい加減、考えを改めなければならないのかもしれない。
どうしたものかと困り果てたとき、首筋に布越しの手のひらが触れる。
「皆、そう捲し立てては主が驚いてしまうよ」
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ぽん(プロフ) - 嵯峨野ルナさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！しばし離れていたジャンルですので少々浦島ですが、こんなお言葉を頂けてありがたい限りです…！ら良ければお暇なときにでも、引き続きお付き合いくださいませ (10月14日 14時) (
レス) id: 87fc64d822 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野ルナ(プロフ) - 最高な作品に出会えて嬉しいです。お体に気を付けて、更新楽しみにしております！ (10月14日 10時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野ルナ(プロフ) - 初めまして！コメント失礼いたします。とても素敵な作品で1日に2度も繰り返し読んでしまいました。綺麗な言葉遣いでキャラクターの魅力が惹き立っていますし、夢主も私好みでキャラ達との関係も今後が非常に楽しみです！ (10月14日 10時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん
| 作成日時：2023年10月9日 16時
