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「先に本丸の奴らを紹介したいところなんだけど、今ここ俺しかいないからさ」
言って彼が最初に案内したのは、加持祈祷のための部屋だった。
「…！」
彼が襖を静かに開くと、中には一振りずつ大事に保管された刀剣たちが姿を現した。
当然と言えば当然だが、その姿は人の形を成してはいない。
「……貴方一人になったのは、いつからですか？」
最も手近に保管されていた刀剣の前に腰を下ろして尋ねると、彼が「うーん」と視線を揺らす。
「どうだろ、主がいなくなってから割とすぐ皆こうなっちゃって…結構長い間独りのような気もする」
彼は「独りだからそんな気がしてるだけかも」と小さく笑って、肩を竦めてみせた。
誰かと共に在ることを知ったあとの独りというのは、その寂寞は顕現前の比ではなかったことだろう。
そして、主のない本丸を存続させることがどれだけ大変だったか。
「よく、護って下さいました」
「！」
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しう - きゅんきゅんさせてもらいました、、、 (1月30日 23時) (
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作者名：ぽん
| 作成日時：2023年10月21日 12時
