【 今日から俺は!! 】高嶺の花系女子 3

◇ 133 : 新たな事件 ページ35

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相良を倒してからしばらくして。
三橋と伊藤は「 平和だ 」と屋上で寝ていた。







「 一週間経って何もして来ねえってことは … さすがの開久も心折れただろ 」

「 あんなやられ方して、相良も頭じゃいられなくなったらしいしな。今頃開久も頭の跡目争いじゃねぇか？ 」

「 あいつ、卑怯なだけで弱ぇからな …
やっぱ頭は卑怯で強くねぇと務まらねぇ 」

「 うん、自覚してんだ。自分が卑怯な事
… 血まみれで倒れてるって、秘境極まりねぇな 」

「 アッハハ！お陰で即効相良の目の前じゃった 」









目を閉じて満足げに寝転がる三橋に、文句をつける伊藤。言い訳する三橋にわざとだと言った伊藤に三橋は起き上がって「 そこまで卑怯ちゃうわ 」と言う。

すると突然屋上のドアがバンッと開き、理子とAが何故か谷川を連れてやってきた。3人の表情は深刻そのもので、谷川に至っては泣きそうになっていた。








「 三ちゃん伊藤ちゃん、大変！ 」

「 どうした？谷川 」

「 今井さんが … 今井さんが、ヤクザにフクロにされて … 」

「 … 何？ 」

「 意識不明の重体で … 」

「 …… んだと？ 」









谷川の話を聞いて、同じように深刻な顔になる三橋と伊藤。谷川の話によるといきなりチンピラに囲まれ、「 話がある 」と連れていかれたが、 1人でそのチンピラをぶっ倒したという今井。ただ、最後に来た1人の大男が難だったらしく、あの今井が、指一本も触れられないままやられてしまったと言う。

谷川も驚くほどの強さで、Aは想像しただけで怖くなって顔が歪んでしまった。







「 酷い … 」

「 高校生相手にヤクザが出てくるなんて … 」

「 どういうことだよ … 」

「 … 俺、今井さんのためなら手段は選ばねぇ
これで … これで、奴をぶっ殺してくれ！ 」

「 谷川くん、何してるの … ？ 」

「 そうだぞ谷川、別にそんなもん「 ぃやったぁー！！ 」

「「 え？？ 」」









谷川が頭を下げて差し出したぐしゃぐしゃな1万円札をパッと奪い取るようにして受け取った三橋。1万円を戻そうとするAと受け取るのを断るつもりだった伊藤、そして理子は三橋の行動に思わず声を揃えた。







「 OKだ。俺が、ぶっ潰してやるよ 」

「 三ちゃん、バカ！お金返しなさい！ 」

「 ありがとう！！頼む！！ 」

「 谷川くん … 」







谷川に土下座までして頼まれてしまったので、流石に断れずお金はそのまま受け取ってしまった。






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