ろく ページ6
死にかけの男を家に連れて帰ってきたはいいが、目を覚まさない……。
はやく起きて風呂に入ってほしい……!
血や汚れは軽く拭いたが拭くにも限度がある。
これで一晩このまま寝やがったら外に捨てに行こう。
汚ぇやつを、しかも知り合いでもないやつを置いておくほど俺は優しくないからな。
……しかも、この汚い状態で放置したら怪我が悪化するだろ。心配してるわけじゃねーからな!!?
とりあえず、軽く手当をしてゲームをしながら目覚めを待つ。
何時間たったか知らないが、様子を見てみると、目が覚めていた。
『とりあえず風呂はいって』
少し話したあと、とりあえず言いたいことを言った。
なのに………
「………腕、いてーからやだ。今日はいいだろ。明日はいる。」
不満そうな顔で断りやがった相良。
こいつ!!!!腹立つ!!!!
『拒否権なんてねーんだよ!今日泊めてやるから風呂入れや!!入らねーなら今から外に放り出す。
まぁ、そのケガじゃ今日は歩けねーだろーがな。』
はっ、と笑いながら悪役みたいなセリフを言う。
顔をあからさまに歪めながら嫌そうな顔をしてくる。
『風呂入ったら飯作ってやるから。』と言うと、しぶしぶ頷いてくれた。
さすがに夜だし腹減ってるだろうからな。
「でも、腕が動かせねーのは本当だ。お前が洗え。」
『………チッ、わかった。早くはいるぞ。』
命令口調で行ってきた相良に、ぶん殴りそうになるのを抑え、洗ってやることにした。
………俺、女だけど大丈夫か?(主に相良のプライドが。)
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作者名:みたりん | 作成日時:2018年11月19日 0時