【ツイステ】式の日【デュース・スペード】《完結済み》

14話 ページ16

「……離婚しろ！」

「……」

「とりあえず年単位で放置していいけど方針は離婚！で俺は……あー……」


そろそろ婚活するか、と頭の片隅で思っていたのをもっと隅にやる。ここにも飽きが来たから住まいを相手に合わせてもいい、と思っていたのも一緒に。

隅にやるから、最後に触れて、少しなら出しても許されると判断した。


「俺はもういいかなマジで。好きにしなよ。俺も好きにするもん。お前のこととか構わず婚活しよっかな」

「ん……！？」


思いの外本気で驚かれるので、俺も驚いてまごつく。冗談の気配も匂わせながら言ったのに。


「いや別にするつもりは……お前がしてほしくないって言うなら……いや、俺と一緒に居てくれ。それでいいよ。好きにしなよマジで」

「……」

「関係性とか考えず、好きなことして、怒られてその通りだと思ったらやめる……のが1番だよ」


よかった。いつかの瞬間がフラッシュバックして、今度こそ結婚してくれと言いそうになった。言えばデュースは喜ぶと思う──この一時だけは。流石に色々と処理が多すぎて、そこまでの責任が取れないと思い直して言わないことに決められて、恐らく最適解に近い返答を出せてよかった。


「婚……活するのか？君が？」

「は？そんなに意外？俺も寂しいよ」

「する……のか」

「いや別にしない……しなくもない……最悪お前次第なんだけどお前に決定権渡すのは嫌がらせな気がするからあげないことにしとく……お前は好きにしな。俺も好きにする。だから好きになんでも言えばいいしなんでもすればいい……決めるのは俺だから」

「……」


理解できたかどうかは怪しい。けれどデュースは考え込んで。


「婚活……してほしくない。僕は……僕にあんなことを言って、僕以外は」


すごいことを言う。好きに言えばいいと言ったのは俺だから責められないけど。

頭を抱えた。


「う……お前……お前凄い……格好良い……そういう所が好きな気がしてきた……マジで憧れる……」

「は……？」

「何……何を……」


俺の人生破滅させようとしてるだろお前、という言葉を飲み込んだ。

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