9 <彼side> ページ9
「A…」
俺が名を呼ぶと、彼女は恥ずかしそうに俯いて、もじもじとした。
「あ…あのね、迷惑かもなんだけどね?これっ…」
彼女は聞き取れるか聞き取れまいかくらいの小さな声で言った後、ずいっと水色の袋を差し出してきた。
「…俺に…?」
「うんっ…」
彼女は顔を半分だけあげ、可愛らしくコクッと頷いた。
…嬉しい…―――そこんじょらの女子に貰うよりも、比べ物にならないくらいに…。
「あ、有難うな…?」
「うんっ……嬉しい…?」
お礼を返すと、彼女は顔を上げ、下から覗き込むようにして聞いてきた。
「は?!別に??!」
その顔が可愛くて直視できなくて、反射的に顔を逸らし悪態をついてしまう俺。
うわぁ…何やってんだ…これじゃぁA、悲しんじゃうじゃないか…
「あ、でも後でちゃんと、いただくからなっ」
「うん。そうして!」
よし。家ん中入ったらまずは速攻でこいつを食べよう。
あー…でも女子どもから貰ったやつどうしよう…捨てんのも勿体ねーし…地球に悪い…
「ん…どうしたの仁…難しい顔して…?」
不安そうに問ってくるA。
うーんごめんね今君の相手しているような脳の容量は持ち合わせていなくてあいつらをどう排除しようかっていう…―――あ。
…そこで、俺は天才的なアイデアを閃いてしまった。
こいつは確か、甘いものが好きだったはず…
チョコを活用した、でもってこいつも一緒に楽しめるような料理。
「…A。お前さ、チョコフォンデュ…やらないか?」
「えっ?!やりたいやりたい!!」
…どうやら上手く食いついたらしく、ウサギみたいにぴょこぴょこと跳ねるA…うむ、可愛い。
「じゃぁ、おいで」
「うん!お邪魔しまーす!」
家中に、彼女の元気な声が響き渡った。
*
本当スイマセン…テストがありまして…
頑張って進めます。まぁこれ、もともと時間軸バラバラなのでw
次はAちゃんと仁くんがチョコフォンデュするのですよー!
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フィーア―vier―(プロフ) - ゆあんさん» コメ有り難う御座います!この時間なのでこんにちはになってしまうかな?w ありゃぁあ…そんな顔文字をつけてまで続きが気になるだの言われちゃったら嬉しくなるじゃありませんか。←嬉しいです。受験生ですが、頑張って更新させていただきます。 (2014年7月21日 17時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
フィーア―vier―(プロフ) - 莉羅さん» コメ有り難う御座います!うわぁ!そんなに「っ」をつけて面白いと言っていただけると、それだけ面白いってことが伝わってきて…あああもう感激です!!受験生のため、更新はかなり遅くなりますがこれからも頑張らせていただきます! (2014年7月21日 17時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあん - こんばんは!凄く面白いです!続きが気になります(*´∇`*)更新頑張ってください(p^-^)p (2014年7月12日 20時) (携帯から) (レス) id: 1daf510f09 (このIDを非表示/違反報告)
莉羅 - とっっっても!面白いです!!頑張って下さいぃぃ! (2014年7月7日 19時) (レス) id: db9ded1328 (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ ―funf―(プロフ) - 龍崎花音さん» どもども☆フュンフ(フィーア)で御座います((便乗乙 うにゃぁ?!こんなのを面白いとな…!やっぱりですね、嬉しいです。感想をいただけるのも勿論新たなお方から貰えるのなんてもっと…!!(〃'▽'〃) これからも頑張って更新していきたいと思います!! (2014年6月18日 18時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:肆 | 作成日時:2014年2月14日 18時