苦手なもの ページ21
「…ハァ…〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
１つの敵を前にして。
盛大に溜息をつくのは私。
「何盛大に溜息ついてんだよ」
呆れているのは隣に座り、大きな弁当箱を(正確には中身)むしゃむしゃとかきこんでいる俊介。
ええい、呆れるなり煮るなり焼くなり、そんなの好きにすればいい。
だって、そりゃつきたくなりますよ！！
因みに今はお昼の時間。
私たちはお昼休みのド定番にして在り来たりなあの場所・屋上へ来ていた。
とはいえ教室よりは何倍もいい。見晴らしもきれいだし、空気だって綺麗。
私と同じ思考を持つものはたくさんいるのか…周りにはちらほらと人がいた。
それで、私が溜息をつく理由とは。
「ピーマン…！」
私は敵を箸でつまみ、恨めしそうに見た。
そう、弁当の中身にピーマンが入っていたのだ。
言っておくがこの弁当は手作りではなく、購買で買ったものだ。
おかしい…買うときにこいつがないことをちゃんと確認してから買ったはずなのに…！！！
ピーマン…それは、私の最大の敵。
私専用の辞書を引くと、『ピーマン：ナス科の天敵。共存することさえも許されない』と出てくるだろう。
何を隠そう、私は重度のピーマン嫌いなのだ。
あの、味覚をこれでもかって程刺激するあの苦味…
そしてあの変な臭い！ああ、思い出しただけで嫌になってきた…
「…おい、何やってんだ。ピーマンがどうかしたのかよ？」
私が味を思い出して、顔を俯かせ、口元を手で押さえる…いわば“戻す”状態に近い格好をしていると、俊介が食べるのをやめ私を変人扱いをするような眼で見てきた。
…この際、変人扱いされてもスルーしよう。
「うん…私、嫌いなの…」
私がそう返すと、彼はあろうことか…ククッと笑った。
私はさすがに、それに耐えることができなかった。
いくら私を変人扱いしようと無視をする。だが嫌いだといって侮辱されるのは我慢ならん。
「な、何がおかしいのよ？！」
私は顔を上げ、キッと彼を睨み付けた。
彼はしばらく笑った後…箸を持った片手を上げて。
「いやぁ？そんなものも食えないなんてなぁって思って。…全く。Aはお子ちゃまだなぁ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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華乃夜*ﾎﾑﾍﾟ見.(プロフ) - フュンフ＝ズィーベンさん» うん(笑)なんか私の好きな人に似てるんだけど(笑)これこそあれだ。うけるー(笑) (2014年1月31日 21時) (
レス) id: 48c3a584ee (このIDを非表示/違反報告)
バランス - フュンフ＝ズィーベンさん» フィーアですか！四番もカッコいいですよね！ (2014年1月17日 18時) (携帯から) (レス) id: 69fe166d6a (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ＝ズィーベン(プロフ) - バランスさん» ですよね！！日本にも取り入れるべきです(( 一番好きなのは〜…フィーアかなぁ…？です。アインスもカッコいいですよね！ (2014年1月16日 17時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
バランス - ドイツ語何気カッコいいですよねwアインツ(一番)が好きです← (2014年1月15日 17時) (携帯から) (レス) id: 69fe166d6a (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ＝ズィーベン(プロフ) - バランスさん» マジですか…今ウィキペディアみたら書いてありました！これ、アンドロマリウスの影響なんです…ドイツ語の数体系ですよね((( マジですか、大丈夫ですよ！ｂ (2014年1月14日 19時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肆 | 作成日時：2013年12月5日 19時
