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7.翌朝 ページ7

オペラside


 リン様を部屋に見送った後…時計の針も12を過ぎたので軽く見回りして就寝しようと思った時、

 『ハァ,ハァハァ』

 リン様の部屋から何やら激しい呼吸音が聞こえ、急いで部屋に向かうと…

 リン様は過呼吸を起こしていた。

 
 オ「リン様!リン様!」


 急いでリン様を起こし、呼吸を元に戻そうとしてもらったが、

 『?』


 リン様は自分が過呼吸を起こしていることに気づいていなかった。だが、理解してしまい逆にパニックを起こし更に呼吸が酷くなってしまった。

 『ガハッ、ヒュウヒュウヒュウヒュウ』


 オ「リン様、リン様!」


 『…』


 私の声が聞こえていない…。ここは致し方なし。


 オ「…失礼します」

 
 寝たままは危険なので,上半身を起こしてとても、とても心苦しいですが、頭が胸に当たるように抱き寄せます。

トクンットクンットクンッ

 
 オ「落ち着いてください。私の呼吸に合わせてゆっくり息を吸って吐いてを繰り返してください…そうです」

 『ハァ、ハァハァ…ごめんなさい。ご、めんなさい』グスッ

 
 家庭環境故かリン様はどうも自分を卑下する癖がついてしまっている…今後の改善点ですね。またパニックを起こさないよう優しく、ゆっくり体を寝かせ、あやすように…

とんっとんっ


 オ「…大丈夫ですよ。私はここにいます。だから今はゆっくりお休みください」

 謝罪ではなくお礼を言えるよう今後訓練してかねば…


 『あ、りがとう…ございます』

 
 これは…ふふっ


 オ「おやすみなさい」

ぎゅっ

 オ「…おや、可愛いらしい」フッ


 手を握られるのは嬉しいのですが、流石にこれは動けなくて困りますので…

 オ「これで許してください」


ポンッ(魔法)


 オ「これは…なんとも愛らしい」


 オ「おやすみなさいませリン様」


ー翌朝ー

 『ふぁ…』

 よく寝たなぁ…こんなスッキリ寝れたの久しぶりすぎる。

 『…あれ?』

 こんな可愛い猫のぬいぐるみなんて抱えてたっけ?心なしかオペラさんに少し似てて笑ってしまった

 ん〜確か昨日は……


 『!?』

 
 私…色々やらかしてた!!うぅ…オペラさんに会うのが気まずい…

ウィーン

 オ「おはようございます。リン様」


 噂をしたらなんとやら!?


 『お、おはようございます…オペラさん』


 うぅー目を合わせらんない…そんなことを考えてたら

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作者名:柴ぬい | 作成日時:2023年3月29日 2時

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