10話 悪噂 ページ10
「でも、まさかオレたちまでアイドルになるなんて思わなかったよねー!」
あはは、と上機嫌で笑いながら飲んでいるモモ。
やっぱり、年上には見えない。
「モモがRe:valeのライブ初めて言った時には、もう私はデビューが決まってたわよ」
「ええ!? そうだったの!? …でも、色々あってオレが先越しちゃったね」
「まあ、ほんと色々あったわね」
「…たしかに、二人が知り合いっていうのは驚いたな。一緒にはいるけど、モモ全然相手にされてなかったじゃない?」
「もー!! 言わないでよ! ちょっと傷ついてたんだからね!」
「あはは、ごめんって。今こうして仲いいんだからいいじゃない」
こうやって、誰かと飲むのは、久しぶりかもしれない。楽が龍にちょっときつく言ってから、龍と一緒に飲む機会は減っていた。
もちろん楽は飲み相手にはならない。
九条くんは誘えない。
「ん? 楽からラビチャ……Aにあんまり酒勧めないでください…ってさ! ヒュー! 愛されてるね!」
「…私に送ればいいのに」
「僕のところにも来た…A酔うと面倒だから、潰れたら連絡ください、ね。愛されてるというよりは、監視されてる?」
「何言ってるのー! それが愛されてるってことだよ! オレもユキが酔いつぶれたら精一杯介抱してあげるからね!」
「ふふ、ありがとう」
楽のやつ。抜かりないというか、なんというか。
私に言っても無駄だと思ったんだろうな。
「そういえば、最近LiLiの様子がおかしいってオレの耳に入ってきたよ。どうしたの? 体調悪い? あ、もしかして今日誘っちゃ不味かった…!?」
「今更だね。でも、僕も今日変な噂……」
「噂って?」
ユキさんの口から聞き捨てならない言葉が聴こえてギョッとする。
ユキさんは「あ」といって口を閉じた。
「遅いですよ」
「……まあ、いいか」
あまり乗り気でないような感じだったがユキさんは口を再び開く。
「LiLiの引退の噂が流れてるんだよ。どこからかはわからないけどね」
「え!? A引退するの!?」
「予定はないんだけど。でも、騒がれてないってことは誰かが止めてくれてるみたいね」
「まあ、君のお父さんじゃないかな」
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ききみ(プロフ) - kiraさん» はじめまして！ありがとうございます！！ (2018年3月6日 19時) (
レス) id: acfb49be03 (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - はじめまして！最終話まで読みました！ もう感動です！！これからも頑張ってください！ (2018年2月17日 23時) (レス) id: 0dfb0f50b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ききみ | 作成日時：2018年2月1日 23時
